大腸がんを発症すると腰にどんな痛みを感じる?メディカルドック監修医が腰のどこに痛みを感じるかも解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「大腸がん」を発症すると「腰」にどんな痛みを感じる?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「大腸がん」とは?
大腸がんは、大腸の内側の粘膜に発生する悪性腫瘍です。腺腫という良性ポリープががん化して発生するものと正常粘膜から直接発生するものがあります。早期の段階では自覚症状がほとんどなく、進行すると症状が出ることがあります。この記事では大腸がんと腰痛に焦点を当てて、大腸がんの初期症状や原因・検査法について解説します。
大腸がんを発症すると腰にどんな痛みを感じる?
大腸がんは、初期段階では自覚症状がないことが一般的です。しかし、大腸がん自体の痛みや腰椎(腰骨)に転移した場合など、腰痛が出現することがあります。ここでは大腸がんでどんな痛みが起こるか、腰痛の特徴を解説します。
鈍い痛み
大腸がん自体による腰痛は鋭い痛みというよりは鈍痛として自覚されることが多いです。内臓の痛みは鈍い痛みであることが特徴の一つです。
波のある痛み
大腸がん自体による腰痛は腸管の引きつれによる症状です。その場合は大腸の動きに合わせて、痛みが出たり、良くなったりを繰り返す波のある腰痛が出る場合があります。
強い腰痛
大腸がんが腰椎に転移した場合、普段経験する腰痛よりも強い痛みを生じる場合があります。特に、転移すると骨がもろくなり、病的骨折を起こした時にはより強い痛みになる可能性があります。特に痛みが強く、痛む期間が長引く腰痛には注意が必要です。気になる腰痛があるときは近くの整形外科や内科を受診しましょう。

