大腸がんを発症すると腰のどこに痛みを感じる?
大腸がんが進行し、周囲の組織や神経を圧迫したり、骨に転移したりすると腰痛が出現する場合があります。ここでは腰痛の場所について解説をします。
腰の中心の痛み
大腸がんが腰骨(腰椎)に転移していると腰の中心に痛みが生じる場合があります。がんの骨転移によって骨が脆くなり、病的骨折をしている場合も同部位に強い痛みを生じることがあるので注意が必要です。なかなか症状がよくならない腰痛がある方は近くの整形外科や内科を受診しましょう。
腰の左側、右側の痛み
大腸がん自体の痛みが腰痛の原因になっている場合、大腸の走行に沿って腰の左側、右側の痛みが生じる場合があります。大腸の動きに合わせて、断続的な痛みや間欠痛が生じることがあります。気になる腰痛がある場合は近くの整形外科や内科を受診しましょう。
「大腸がんと腰痛」についてよくある質問
ここまで大腸がんと腰痛の関係性などを紹介しました。ここでは「大腸がんと腰痛」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
大腸がん以外に腰が痛くなる疾患はありますか?
齋藤 雄佑 医師
腰痛を生じる疾患として、消化器疾患では大腸憩室炎、胃潰瘍、胆石、胆嚢炎、膵臓炎、膵臓がん、などがあります。整形外科疾患では腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、など、他にも泌尿器科疾・婦人科疾患もあります。腰痛の原因を特定するためには、医療機関を受診し、必要な検査を受けることが重要です。

