
「どこまで任せていいのか」
「どう伝えれば理解してもらえるのか」
「つい厳しく言ってしまった…」
そんな悩みを抱える指導者も少なくないでしょう。
僕の施設でも、未経験の方が入職することは珍しくなく、日々の指導を通じて新人職員を育てることの難しさと大切さを実感しています。
このコラムでは、新人に最初に伝えていること・一人立ちの基準など、実際の指導経験をもとにQ&A形式でまとめました。
これから新人指導をする方はもちろん、今の指導を見直したい方にも、きっと役立つ内容です。
Q1. 新人さんに最初に伝えることは何ですか?
「迷ったらまず相談すること」これが一番大事だと伝えています。

介護の仕事は、日々の積み重ねの中に突然の変化や予期せぬ出来事が起こることもあります。
そんなとき、新人さんに判断を求めるのではなく、「すぐに先輩に相談していいよ」と安心させることが最初のステップだと考えています。
Q2. 一人立ちの基準はどうしていますか?
「安全に基本的なケアができ、困ったときにすぐ報告・相談できること」が基準です。
たとえば、以下ができていれば一人立ちと見なしています。
・排泄介助(オムツ交換・トイレ誘導)を1人で安全にできる
・食事・口腔ケアの観察ポイントを理解している(※口腔内残渣の確認など)
・転倒などのインシデント時に「先輩にすぐ報告」が習慣化している

