Q7. 暴言や徘徊などBPSDが見られる利用者さんには、どう対応すればいいですか?
「感情で返さず、背景にある理由を探ること」が大切だと伝えています。
暴言や徘徊などの行動には、必ず理由やきっかけがあります。
たとえば
・何か不安に感じている
・いつものルーティンが崩れた
・誰かの言葉や態度が刺激になった
・体調不良や痛みがある
など、その人なりの“意味”が隠れていることが多いです。
新人さんにはまず、「一歩引いた視点で観察すること」と「記録・報告すること」を意識してもらいます。
あせて読みたいコラム:認知症の症状とは?中核症状と行動・心理症状(BPSD)について解説。
Q8. 新人さんには、移乗介助のどんなコツを伝えていますか?
「持ち上げようとせず、重心をうまく使うこと」です。
未経験の新人さんは、どうしても「体を支えなきゃ」「持ち上げなきゃ」と力任せに動いてしまいがち。
その結果、自分の腰を痛めたり、利用者さんにも不安や痛みを与えてしまうことがあります。

僕が指導で伝えている基本は以下の3点です。
・足の位置・重心の取り方を意識する
・声かけとタイミングを合わせる
・ “支える”より“導く”意識で
これらを意識することで、利用者さんの動きはスムーズになります。
まとめ:新人も、指導者も一緒に成長できる環境を
新人指導は、ただ「教える」だけではなく、自分自身のケアを見直す機会でもあります。
誰もが初めは未経験。
不安や緊張の中でも、安心して一歩を踏み出せるように、声かけ一つ、対応一つが新人さんの成長につながると思っています。
介護の三ツ星コンシェルジュ


