
連続テレビ小説「ばけばけ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)で、主人公・トキ(高石あかり)の夫となるレフカダ・ヘブン役のトミー・バストウのコメントが到着した。
■怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描く
本作は、松江の没落士族の娘・松野トキが、夫・ヘブンと共に、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治の日本で、“怪談”を愛しながら何気ない日常を過ごしていく物語。文学者・小泉八雲と妻の小泉セツをモデルにしつつも、大胆に再構成し、登場人物や団体名などは一部改称し、フィクションとして描いていく。
レフカダ・ヘブンは、アメリカで新聞記者をしていたが、英語教師として来日。同僚の英語教師・錦織友一(吉沢亮)のサポートを受けながら松江での日々を送る中で、住み込み女中としてやって来たトキと、“怪談が好き”という共通点から心を通わせ、のちに夫婦となる。
■「この作品を通して、日本と海外の架け橋になれるように」
――出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
朝ドラのオーディションを受ける機会を頂けて、本当にうれしかったです(1767人の応募者の中から選出)。そして、この役を引き受けた瞬間、たくさんの挑戦と大きな責任が伴うだろうと覚悟もしました。朝ドラは日本で多くの方に愛され、長く続いている番組です。そこにメインキャストとして外国人が出演するということは、自分が西洋を代表するような責任を感じました。
この作品を通して、日本と海外の架け橋になれるよう、できる限りのことをしたいです。松江に来たヘブンへの期待がすごく高かったのと同じで、僕も「西洋から来た俳優さんが朝ドラに出るということはすごいに違いない!」というプレッシャーを感じながら、頑張ります(笑)。
――ヘブンはどんな人物でしょうか?
ヘブンのモデルである(ラフカディオ・)ハーン(=小泉八雲)さんは、子供の頃に両親と疎遠になり、痛みを抱えながら、いつも居場所を探していた人です。思いやりがあって、動物や弱い立場の人を守りたいという気持ちを持っている一方、偽善が大嫌いで、強く主張するなど独特な面があるのも面白いですね。彼の繊細さと冒険者なところが私自身との共通点です。
山ほどある伝記や彼の手紙を読み、去年の9月から約1年間役作りを続けてきました。彼はどうやって話している?彼の考え方は?あの人に対して何を考えている?とたくさん考えましたし、彼の姿勢と視線をまねして猫背で人を見上げる感じで演じています。
口ひげも自分のひげを伸ばして作りました。撮影前には、NHK大阪放送局の廊下を彼のように歩いたり、喫煙室でキセルを吸ったりして、ハーンさんのように動けば動くほど、役の基盤に自信が持て、より自由に演じられるようになるからです。
撮影中に変わっていくこともありますが、撮影前に真剣に準備するメリットは大きいですね。役作りというのは、とても大切だと思っています。役作りすればするほど、ハーンさんとヘブンのことがすごく好きになりました。
ハーンさんは左目を失明しているので、今回は白濁したコンタクトレンズをしています。「視界が悪くなるからレンズはしなくてもいい」と言われましたが、作品にとって重要なのは、レンズをした時に私が見やすいかどうかではありません。レンズをしたヘブンに、共演者のみんながどう反応するかなんです。あのレンズを入れるからこそより役作りができたと思っています。

■「諦めずに探し続けたら、愛を見つけられる」
――ヘブンとトキ・錦織の関係について教えてください。
ヘブンとトキは、“怪談”という生きがいを共有し、怪談への愛と「怪談を世界にシェアしたい」という共通の思いを持って愛を開花させたのだと思います。私も生きがいを共有できるバンド(※ロックバンド“FranKo”のリードボーカルとしても活動中)の仲間がいて、彼らのことがとても大切なので、そう思いました。ヘブンは怪談を通してトキとつながったとき、ようやく故郷を見つけたような気がしたはずです。松江に来たばかりのヘブンは、日本を愛しているけれど相談できる人がいない状態。そんな彼にとって、錦織さんの存在は大きな助けだったと思います。物語が進むにつれて、彼とのつながりがさらに強くなるといいですね。

――高石あかりさん、吉沢亮さんの印象を教えてください。
あかりさんとは、会った瞬間に仲良くなりました。とても話しやすい方で、現場での指示を僕がよく理解できていない時、あかりさんがゆっくり話して教えてくれて助けてくれています。それに、彼女はすごく元気!僕は、夜になったらエネルギーが減っていくのだけれど(笑)、彼女はいくら撮影してもエネルギーに満ちているんです。あかりさんのおかげで、現場のみんなが頑張れています。
亮さんもすばらしい方です!スターでありながら、とても気さくで話しやすい方なので、一緒に仕事ができて本当にうれしいです。彼は英語を、私は日本語を勉強しているのでお互いに助け合ったり、日本とイギリスの文化の違いについて面白い話をたくさんしたりしました。二人とも“ゲーム好き”という共通点があり、ゲームを通してより仲良くなりました。本当に気が合うんです。
――「ばけばけ」の見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
この物語の素晴らしさは、どんな国にいてもどんな人でも、諦めずに探し続けたら愛を見つけられるというところです。また、国際カップルが非常にまれだった時代に、トキとヘブンが思い合っていたという事実と、二人の愛に対する偏見や多くの困難を乗り越えなければならなかったという事実も重要です。怪談を語り合い、一緒に人生を築くことで当時の環境を超越したその力強い愛が、ドラマをご覧になる皆さんに届くように心から願っています。
※高石あかりの高は、正しくは「はしごだか」

