3.しっぽと三半規管によるバランス制御
猫は細い塀の上や、不安定な場所をスイスイと歩くことができます。このバランス感覚を支えているのが、体の中心にあるしっぽと、耳の奥にある三半規管です。
猫がバランスを崩しそうになると、しっぽを左右に振ったり、回したりして、体のバランスを瞬時に取り直します。人間が細いところを歩くときに腕を広げて歩くのと同じ仕組みです。短いしっぽの猫は、筋肉を発達させてバランスをとっていると考えられています。尾の代わりに筋肉を使うことで、適応力を発揮しているのです。
三半規管は、猫が今どんな姿勢で、どちらに傾いているかを常に感知する高性能なセンサーです。この二つの働きによって、猫は自分の体の傾きを正確に知り、不安定な場所でも、まるで地面に吸い付くように安定して歩くことができるのです。
まとめ
猫が物に当たらずに歩けるのは、前足のヒゲ、肉球、しっぽ、三半規管の働きがあるおかげです。
障害物との距離を測り、地面の状態を感知し、体のバランスを調整しています。愛猫が器用に物を避けながら歩いている姿を見たら、体全体でバランスを取っていることを意識して観察してみてはいかがでしょう。

