
にしかわたく( @denguma4989)さんは2024年1月に「日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし 戦時中の軍隊の真実編」の書籍を発売して注目を集めている。元傭兵の高部正樹さんから聞いた話をもとにリアルな戦争の現状がよくわかる作品だ。戦場では兵士の体臭や死体の処理、生き延びるための工夫など日常生活では考えられないようなことばかり。本作が誕生したきっかけや裏話などについて、にしかわたくさんにインタビューした。
■ 遠い世界の話に思える戦争も「臭い」を想像することで現実として迫ってくる



「死体の片付け」「兵士の体臭」――そんな言葉が並び、想像を絶する出来事を淡々と描き続ける漫画家・にしかわたくさん。実話をもとに、元傭兵・高部正樹さんの体験を1話ごとに描くこの作品には、彼の「聞きたくないけれど描かずにいられない」リアルが詰まっている。
作品を描き始めたきっかけは「編集さんから声をかけてもらったこと」だと話すにしかわさん。壮絶なエピソードを前に、描き手としても複雑な思いがあるという。「毎回『嫌だな〜』と思いながら描いています。なぜわざわざ好き好んで戦場へ行くのか、いまだに1ミリもわかりません。ただ、こういう仕事が得意な人が世の中に確実に存在することだけはわかりました」と明かしてくれた。
「僕らはラッキーなことに平和な国に生まれた。でも、高部さんのような人が目の前にいると、『戦争は他人事』と割り切りにくくなって困ります」と語るにしかわさん。遠い世界の話だと思っていた戦争が、ぐっと自分の隣まで近づいてくる――そんな感覚が、この作品の核心かもしれない。
印象に残っているエピソードは「死体片付け」だという。「腐臭、体臭、トイレの臭い……。人間はどこまで行ってもただの生き物で、その生物的な臭いが戦争にはつきまとう。この作品に価値があるとしたら、その辺だと思います」と語ってくれた。
日本で暮らしている限り、決して経験しない現実がそこにはある。「戦争」という言葉にピンとこない人にこそ、本作「日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし 戦時中の軍隊の真実編」を通してリアルを感じてほしい。
取材協力:にしかわたく(@denguma4989)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

