わが子の大好きは守っていい
あいさんは続けて、現実的な意見をくれました。
「うちもちろんお肉も食べさせているし、牛乳もあげてるよ。それは私が必要だと思っているから与えているの」
「うん、そうだよね…うちもそうだよ」
「子どもの好きなものを与えるって、十分愛情だと思うよ。他人に毒だなんだって言われる筋合いないよね」
あいさんの言葉は、私の心を縛り付けていた鎖を、カシャン、と音を立てて外してくれたような気がしました。そうだ、るいの「大好き」を、聡子の信念のために奪う必要なんてない。
私は間違ってない。ただ、私と聡子は「価値観が違うだけ」。そう思えただけで、明日から少し強くなれる気がしました。
あとがき:第三者があたえる解放
さやかさんにとって、あいさんの存在はまさに救世主でした。特に、聡子さんの行為を「押し付け」と言語化してくれたことは、さやかさんの心に強い盾を与えました。自分の感情が間違っていなかったと確信できた瞬間です。また、あいさんの「給食で困る」といった現実的な視点や、「子どもの『食べたい!』という意思」を尊重する考え方は、さやかさんに「完璧でなくても良い、現実的な育児」の正しさを教えてくれました。これにより、さやかさんは自分と聡子の価値観の違いを冷静に受け入れ、前に進む強さを得ました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

