【闇深】わが子を《二重まぶた・色白》に… 顔の画像加工 ⇒ SNSアップする親、“承認欲求” 暴走の果て 将来に及ぶ「致命的リスク」とは

【闇深】わが子を《二重まぶた・色白》に… 顔の画像加工 ⇒ SNSアップする親、“承認欲求” 暴走の果て 将来に及ぶ「致命的リスク」とは

「子どもを“道具”扱い」…批判が散見

 ソーシャルメディアが普及して以降、未就学児など幼い子どもの顔写真を投稿する保護者の行動は、定期的にネット上で議論を呼んでいます。特に最近は、「目を大きくする」「肌をきれいにする」といった過度な加工を施すことへの言及が散見されるように。「ありのままの姿をかわいいと思えないの?」「子どもを道具扱いしている」といった厳しい声が上がることもあり、その是非が問われています。

 子どもの顔を加工した上でアップする画像は、Instagramなど“映え”を意識するSNSでしばしば見られるもよう。X(旧ツイッター)上では、こうした風潮に言及するユーザーが散見されるようになりました。

 ときに誰もが気付くほどの加工を子どもの顔に施した画像について、「過剰な加工は子どもの姿を歪めてしまい、子どもの人権を無視している」といった趣旨の批判が見られています。例えばもともと一重の目を加工アプリで不自然に大きく見せるケースに関しては、「不気味に見える」「将来子どもがそのことを知ったら深く傷つく」といった違和感や懸念の声がありました。

 子どもの画像をネットに公開すること自体に慎重な意見が多い中で、「防犯目的での加工」を推奨する声も少数ながら見られたものの、そもそもSNSに載せないという選択肢はないのか、という根本的な問いが投げ掛けられている状況です。ましてや、親の独断で子どもを“よりかわいく”見せ、SNSの好反応を引き出すことが顔加工の動機ならば、極めて倫理的な問題が関わってくることは想像に難くありません。

 加工の有無にかかわらず、子どもの顔写真をSNSにアップロードする行為には深刻なリスクが伴います。写真の背景から自宅や通う学校・施設が特定されやすく、ストーカーやいじめにつながる危険性が報告されているからです。

 また、近年急速に発展しているAI技術により、画像がディープフェイクとして悪用され、性的な画像などに加工される恐れも極めて高まっています。AIが生成した子どもの虚偽画像が売買される問題も顕在化しており、親が子ども自身の同意なく画像を投稿する行為は、子どもの成長後に計り知れない不利益をもたらす重大な権利侵害行為となる恐れがあります。

 専門家は、顔を隠す対策や公開範囲を限定することを推奨していますが、加工技術の進化が手軽さを増す一方で、一部の親の倫理観やデジタルリテラシーが追い付いていないのが現状と言えそうです。

(LASISA編集部)

配信元: LASISA

提供元

プロフィール画像

LASISA

20代以上の“オトナ女子”に向けて、ビューティー・ファッション・恋愛・フード・ライフスタイルなど、ワタシをつくる、賢い選択につながるモノ・コトをお届けするWEBマガジンです。今一番旬なコスメはどれ? あのカフェの新作メニュー、もう食べた? 安くて使える生活雑貨が知りたい! パートナーとうまくいっていないとき、どうすればいい――? 女性の多くが抱くそんな興味や疑問、悩みに、分かりやすく丁寧に応える記事をお届けします。