
希望を抱いて入社した会社は、長時間労働を強いられるブラック企業だった。次々と同期が退職し、定時後からが仕事の仕切り直し。休みの日も仕事が頭から離れない、そんなオーバーワークな職場で4年間勤務した体験を描く、じょんさん(@John25uru)の社畜漫画「暗黒労働編」を紹介するとともに、退職までの話を聞いた。
■メンタルが悲鳴をあげるまで…疲労困憊の4年間



働いてみて「社会人ってこんなに大変なんだ」と実感したじょんさん。中途採用者も内定者もすぐに辞めていき、仕事は一向に楽にならない。
上司に「社会人は頑張ることが当たり前だ」と言われ、どんなに大変でも「これくらいやらなければ」と、自分を鼓舞したという。「社畜になると、どんどん視野が狭くなります。自分を客観視できる視点が重要だと思いました」と振り返る。
残業が「普通」だと感じるようになり、「睡眠時間の記録を見返すと、当時は徹夜や2時間、3時間、4時間睡眠ばかりで我ながら戦慄しました。とてつもなくハードでしたが、仕事の基準が上がり、メンタルもだいぶ鍛えられました」と、当時の過酷な状況を語る。
休日も、映画館を出ると上司からの着信がいくつも入っており、発熱で休んでいても「これだけはやって欲しい」と連絡が来た。「今思うと、よくこんなに続けていたなと思います。当時は、『とりあえず3年は続けよう』とか、そんな考えにも縛られていたような気がします」と、退職を妨げていた要因を明かす。
■「辞められない」理由と、自分の人生への決意
固定残業代で、帰宅が深夜1時を回ることもあったという。あるとき、のどに飴玉が詰まったような感覚で息がしにくい、体に湿疹ができるといった異変が現れ、神経症と診断された。「身体に症状が出始めて『あ、これやばいな…』と、危機感を感じました」と、病気が退職を決意するきっかけとなった。
上司は「辞められたら困る」と引き留めたが、「そう言ってもらえるのはありがたいことですが、それで揺らぐことはありませんでした。自分の人生は自分で決めたいですからね。退職に限らず、双方の主張が同時に叶うことってほぼないので、相手のことも最低限は尊重しつつ、いかに自分の意思を揺るぎないものにするかが大切だと感じました」と、退職への強い意志を語る。
退職までの道のりについては、「ものすごく労力がかかりました。組織を抜けるだけでこんなにもすり減るものなのかと、大変さを身をもって実感しました」と振り返る。
今、思うと「1年目か2年目が辞め時だったかも」と話す。「人が少なくなっていくほど、勤続年数が長くなるほど、辞めづらくなっていくので…。ただ、転職面接で前職をある程度続けたことを評価していただくこともあります。なので、ハードな環境で仕事を続けたことも、少なからずメリットはありました。なかなか、一概には言えないですね…」。
世の中ホワイトな職場ばかりではないが、どこまで頑張るかの線引きは重要だ。無事退職したじょんさんだが、転職編では231社以上落ち続けることになる。
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