ミユとの授かり婚を機にモラハラ夫へと変貌した夫・ユウイチのモラハラは止まりません。ミユが出産し、様々な祝福を受ける中ユウイチの反応は…?
無事出産、おめでたいことのはずなのに
やがて予定日が近づき、私は入院しました。出産は想像を絶する痛みでしたが、必死の思いで娘・ユカを出産することができました。産声を聞いた瞬間、私はこれまでのつらさをすべて忘れ、この小さな命を全力で守り育てていくことを心に誓いました。
私の両親もユウイチの両親も病院に駆けつけてくれ、生まれたばかりのユカを抱いては、涙を流して喜んでくれました。
しかし、夫であるユウイチは、お見舞いがいなくなった私の部屋でたった一言こう言いました。
「これで俺の自由は消えたな、これから20年も子育てなんてごめんだよ」
私は耳を疑いました。命がけで出産した妻へのねぎらいの言葉も、労いの言葉も、感謝の言葉も一切ありません。あるのは、家族という存在をないがしろにする視線だけでした。私は、この時初めて、ユウイチに対する決定的な失望を覚えました。
ワンオペ育児に追い打ちをかける夫の言葉
退院後も、ユウイチが家事や育児を手伝うわけがありませんでした。ユウイチは仕事から帰ると、私が用意した夕食を食べてテレビの前でくつろぐだけ。夜泣きをするユカの世話はもちろん、汚れたオムツの処理、洗濯、掃除、すべての家事・育児は、完全に私のワンオペです。
「マジで静かにさせてくれよ。俺、明日も仕事。それくらい分かるだろ」
それが、ユウイチが私と夜泣きするユカに向ける唯一の言葉でした。私は心身ともに疲弊しきっていましたが、それでもユカの笑顔だけが、私の心の支えでした。

