サプライズは必要なし

(※画像はイメージです)
ワンチームの夫婦には、サプライズは必要ありません。
サプライズは相手を喜ばせるための華やかなイベントですが、一方で「喜んでくれるはずだ」「きっと嬉しいものが届くはずだ」とお互いへの期待値が勝手に上がってしまうものでもあります。そしてその思いが裏切られる結果だと、モヤモヤしてしまうのです。だから、ワンチームの夫婦には必要ない要素だと思っています。
そんな私も、過去にはサプライズを求めていた一人です。レストランで誕生日ケーキや花が出てきたり、部屋にバラの花びらが撒かれていたり……そんなドラマのようなサプライズを夢見ていたこともあります。
しかし、夫から「俺はサプライズはしない」と言われ、その夢は絶たれました。
サプライズはやればやるほど期待値が上がります。最初は花1本で喜んでいても、次は2本、3本……やがて100本の花束じゃないと満足しなくなるというように。する側も、いずれはその期待に応えられなくなってくるのです。そうです、相手を喜ばせるサプライズは一生は続けられないのです。
サプライズは誕生日やプロポーズだけのものではありません。日常にも小さなサプライズは発生しています。
例えば仕事の帰りに買ってきてくれるコンビニのスイーツや、出張先で購入したお土産。毎回ドンピシャの好みのものを買ってきてくれるなら嬉しいですが、「今日は和菓子でなく洋菓子の気分だった」「一言、何が食べたい?と聞いてくれればいいのに」なんて思ったことはありませんか?
その時に「ありがとう!嬉しい!」と返事をしてしまうと、自分の好みに合わないものを買ってくるたびにパートナーに対して、何も言えないモヤモヤがどんどん積み重なっていってしまうのです。

(※画像はイメージです)
口に出して伝えれば、必ず自分が欲しいものをもらうことができます。合理的でワクワク感は少ないですが、ただでさえ山あり谷ありの結婚生活。サプライズで喜んだりガッカリしたりと気持ちが揺れ動くよりも、平均80点の幸せをキープし続ける人生のほうが安定しています。
またサプライズには、「喜ばれることへの自己満足」という側面も少なからずあるでしょう。どこかでサプライズをしている自分に酔っている部分もあると思うのです。
以前、「疲れている夫に何かしてあげたいと思っているのですが何がいいですか?」と相談をいただいた時に、「本人に直接聞いてみましょう。サプライズで夫が喜ぶ顔が見たい、というあなたの気持ちが透けて見えますよ」と伝えたところ、「図星すぎて、ドキッとしました」と言われたことがあります。
自己満足が過ぎると、相手が思いのほか喜んでくれなかった時に、不満の感情が噴出するでしょう。それもサプライズが不要と考える理由の一つです。
友人や恋人同士ではサプライズは楽しいものですし、あって良いと思います。しかし、夫婦ワンチームの観点では必要ない要素だと考えます。
今すぐにできること
▶ 夫婦間でのサプライズを廃止しよう、その代わり好きなものやしてほしいことは伝え合おうと提案してみましょう
=====
この続きは、是非書籍でご覧ください。
人生が圧倒的にラクになる! 夫婦ONE TEAM思考
詳しくみる
※本記事は、『人生が圧倒的にラクになる! 夫婦ONE TEAM思考』著:山本 久美子(じママ)/講談社 より抜粋・再編集して作成しました。
