
BSよしもと(BS265ch※全国無料)で毎週月曜から木曜の昼1時から放送されている「発信Live ジモトノチカラ!」は、日本全国に眠る“ジモト”の魅力を掘り起こし、笑いと愛をたっぷり込めてその活気を全国に届ける3時間の生放送番組だ。“住みます芸人”が伝える地元の穴場、グルメ、マル秘観光スポットなどの情報が密かに面白い。各地域独自の文化や暮らしにもスポットを当て、観ているとなんだか元気も湧いてくる。そんな“地域のチカラ”を発信する本番組の独特の魅力について紹介したい。
■主役は地元に溶け込み、地元を映し出す“住みます芸人”
まず番組の顔となっているのは、全国47都道府県で活動する“住みます芸人”たちだ。彼らが届けてくれるのは、いわゆる観光ガイドに載っているような定番の情報とはひと味違うもの。自らの足で地域を巡り、地元の人々と交流する中で見つけ出した、路地裏の飲食店や週末に訪れたくなるような穴場スポットなど、そこに住んでいるからこそ知っている情報が満載となっている。
そんな彼らがリポートするのは、場所やモノの情報だけではない。そこに暮らす地元民との、笑いにあふれた日常そのものも興味深い見どころになる。例えば、福島の住みます芸人・ぺんぎんナッツが届けてくれたのは、復興へ向かう町の人々の明るい笑顔だった。住みます芸人の中継映像からは、その土地の“今”と、そこに暮らす人々の息づかいが伝わってくる。
そして、スタジオ側の盛り上がりもこの番組のもう1つのスパイスだ。住みます芸人たちからのリポートに、福田充徳や佐久間一行らMC、ゲストが「えー、うまそう!」「そこ、行ってみたい!」と驚いたり、愛のある鋭いツッコミを入れたり。“笑いの吉本”らしく、スタジオ側も中継とリアルタイムで盛り上がり、笑顔で日本全国の元気を届けてくれるのがこの番組だ。

■情報番組の枠を超える、地方創生のプラットフォーム
じつはこの「ジモトノチカラ」、“地方創生”というテーマが意識されている点も特徴的だ。「一番組一起業」というBSよしもとの目標のもと、地方創生を掲げ、住みます芸人が見つけてきた地域の産品やアイデアをビジネスに繋げようという試みも行われている。
例えば、地元の役場の人がスタジオに登場し、地域のお祭りや特産品を直接PRする「生告知コーナー」は名物企画の1つ。さらに、市町村長が自ら歌って町をPRする「市町村長うた自慢まち自慢」といったユニークな企画も用意されている。地域の盛り上げを目指している人が見れば、他の地域の取り組みを知ることで、「自分の町でも何かできるかも」というヒントが得られるかもしれない。
そんな地方創生の意気込みをよく象徴していたのが、関西・大阪万博からのリポートだった。「ジモトノチカラ」では幾度も現地や周辺からリポートを行い、万博の熱気、魅力を紹介した。おそらくテレビで今回の万博の内容を一番伝えてくれたのは本番組だろう。万博最終日には3時間生中継というBSならではの特番で閉幕の模様を追いかけ、現地に足を運ぶことができなかった人々にも生の熱気を届けてくれる嬉しい特番だった。
この番組を見ていると、自分の故郷や今住んでいる町のことを、少し違った視点で見つめ直したくなるかもしれない。「日本にはまだ知らない面白い場所がたくさんある」という、当たり前だが、忘れがちな事実に気づかせてくれもする。
「発信Live ジモトノチカラ!」は次の休日に、ふらっとどこかへ出かけてみたくなる。そんな気持ちにさせてくれる番組だ。
◆文=鈴木康道


