「大腸がんは“早期”であれば完治できる」進行していた場合の治療法も医師が解説

「大腸がんは“早期”であれば完治できる」進行していた場合の治療法も医師が解説

大腸がんは近年増加傾向にあり、誰にでもリスクがある病気ですが、初期症状がほとんどないため予防や早期発見が重要です。そこで早期であれば完治できるといわれている大腸がんの治療法について、鈴木謙一先生(横浜ベイクォーター内科・消化器内視鏡クリニック横浜駅院)に話を聞きました。

鈴木 謙一

監修医師:
鈴木 謙一(横浜ベイクォーター内科・消化器内視鏡クリニック 横浜駅院)

埼玉医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院や昭和大学横浜市北部病院消化器センターなどで経験を積み、2024年に横浜ベイクォーター内科・消化器内視鏡クリニック横浜駅院を開院、院長となる。日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医、日本消化管学会認定胃腸科専門医、日本内科学会認定認定内科医、日本消化器内視鏡学会認定上部消化管内視鏡スクリーニング認定医・大腸内視鏡スクリーニング認定医、日本ヘリコバクター学会認定H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医。

編集部

初期症状がないのに、どのようにして早期に発見するのでしょうか?

鈴木先生

大腸内視鏡検査、いわゆる大腸カメラで発見することができます。また、大腸がんの前段階になりうる大腸ポリープの段階で発見し、切除することで予防にもつながります。それも大腸カメラで発見し、切除することができます。

編集部

では、大腸がんの治療について教えてください。

鈴木先生

早期であれば内視鏡手術、つまりポリープと同じように内視鏡検査の時に切除することができます。大きいものだったり、数が多かったりする場合は、検査の時ではなく、別の日に手術を行うこともありますが、いずれにせよ初期段階であれば多くの場合、お腹を切ることなく切除できます。

編集部

進行していた場合はどのような治療をするのですか?

鈴木先生

進行がんであれば、外科的⼿術、抗がん剤治療(化学療法)、放射線療法などの方法があります。転移がない場合は手術だけでの完治も期待できますが、そうではない場合は、手術にプラスして抗がん剤治療、放射線療法などが必要となる可能性が高くなってきます。

※この記事はMedical DOCにて<増加の一途 「大腸がん」になりやすい人の特徴はご存じですか? どんな症状を伴う?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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配信元: Medical DOC

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