妻がメルカリで買ったバッグ→分解した夫が“手直し”したら…… 「すごー!」「もう神業」「愛が感じられた」

妻がメルカリで買ったバッグ→分解した夫が“手直し”したら…… 「すごー!」「もう神業」「愛が感じられた」

 妻がメルカリで買ったバッグを分解してしまった革職人の夫。その後、夫がバッグを修理して復活させる様子がYouTubeで紹介されました。動画は記事執筆時点で2万8000回以上再生されています。

 動画を投稿したのは、兄弟で革職人を営む「新進工房」のYouTubeチャンネル「新進工房【革職人の裏側】」。以前には、ユニクロの“あるアイテム”を激推しして話題になりました。

 今回は、妻がメルカリで買ったバッグを革職人の夫・マサさんが修理する様子を見せてくれるようです。以前公開した動画では、バッグの革の質感や作りの粗さからマサさんが偽物と一度指摘しましたが、一部を分解してみたところ本革であることに気付き、本物のバッグを購入して比較。両者に大きな相違はなく、メルカリで買ったバッグも本物の可能性が高いと判断しました。こういった流れがあったため、バッグを修理して完全復活させるためにイタリアンレザーを取り寄せています。

 主な修理箇所はバッグのマチの部分です。ストラップの留め具の周りを切り抜いてしまったので、マチ全体を交換しなければならず、ハンドル(持ち手)などにも手を加えて、ハイクオリティーに仕上げようと考えました。

 マチを外すためには先にハンドルを外さないといけないので、縫ってある糸を切っていきます。外したハンドルはコバ(切断面)を磨き、はみ出たコバを滑らかにして、ユニタスという薬剤を塗って乾かしました。コバをきれいにする過程で飾りステッチの処理が甘いことが気になり、一度ほどいて縫い直すことにします。

 切り抜いてしまったマチの部分に着手。マチを作り直すにあたり、芯材にも手を加えて立体感を出すことにしました。型紙を作ってイタリアンレザーを切り取り、フチ部分の厚みを調整します。

 最近、別ブランドの工房を見学したというマサさんは、欧州のバッグは芯の使い方がうまいと感じたとのこと。このバッグにもハンドル裏や底の部分などに芯をプラスしていきます。マチに膨らみを持たせ、以前の針穴を拾いながら縫いました。

 ハンドルの縫い目を補修し、中の芯材を貼り替えます。ストラップの留め具部分は合成皮革を使っていたので牛革に改良。すでに開いている穴に合わせてハンドルを縫い、糸始末をします。内布を貼り付けて丁寧に縫製し、留め具のパーツを付けたら完成です。出来上がったバッグはふっくらとした膨らみが出て、強度も増しました。

 マサさんが自宅に戻り、妻にバッグを渡します。最初は変化に気付かなかった妻ですが、「波縫いがきれい」「触った感じが硬い」「ハリがある」「こっちの方が頑丈って感じやな」と喜んでくれました。

 実は、バッグを解体した動画には「モラハラ旦那が!」といったコメントが寄せられたとのこと。これに対し、妻は「バッグが届いたとき、女性にはときめく気持ちがある。それにいきなりハサミを入れるのはちょっとな……」と言いつつ、「『謝ってほしい』と言って解決していた」「モラハラではない」「大事に使いたいと思います」と話してくれました。

 この動画のコメント欄には「すごー!」「素晴らしい物ができましたね」「奥様への愛が感じられました」「めちゃいい!」「感動しました!」「これが見たかった。奥さんとの関係性や、職人としての意地などがいろいろと全て詰まった名作」「修復というか魔改造ww」「もう神業」「奥様が喜んでくれて本当によかったですね」といった声が寄せられています。

 マサさんは、バッグ・財布のレビューや革のメンテナンス方法などをYouTubeチャンネル「新進工房【革職人の裏側】」で公開中です。また、Instagram(@sinsinkobo)やX(@sinsinkobo)でも情報を発信しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「新進工房【革職人の裏側】」

配信元: ねとらぼ

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