「怖くない」白内障手術。手術後すぐにできる生活と通院スケジュール【医師解説】

「怖くない」白内障手術。手術後すぐにできる生活と通院スケジュール【医師解説】

手術自体は短時間で終わるようですが、術後のケアが重要な「白内障手術」。目薬の点眼や定期的な通院が必要なのだそうです。今回は、白内障の手術後のケアや、日常生活での注意点などについて、「森田眼科」の森田先生にお話を伺いました。

森田 修

監修医師:
森田 修(森田眼科)

北里大学医学部卒業。その後、順天堂大学医学部附属浦安病院や船橋二和病院などで経験を積む。現在は順天堂大学医学部附属浦安病院外来医長・緑内障診療責任者および「森田眼科」副院長。日本眼科学会専門医・オルソケラトロジー認定医。日本緑内障学会、日本眼手術学会の各会員。

編集部

白内障の手術後は、どのように日常生活に戻っていくのでしょうか?

森田先生

例えば当院の場合、術後の眼帯は当日のみで、翌日からは花粉症などに用いられるような保護のゴーグルをつけていただきます。手術の翌々日から、シャンプーハットを用いたり、美容院で仰向けにおこなったりすれば洗髪も可能ですし、4日後からは通常の洗髪や湯船に入っていただいてかまいません。洗顔やメイクは、だいたい1週間後から可能です。

編集部

比較的早めに普通の生活を送ることができるのですね。

森田先生

そうかもしれません。ただし、手術後の1~2週間は抗生剤の目薬を忘れずに点眼していただきますし、炎症止めの目薬は2カ月程度続けていただいています。眼内炎をはじめとする感染症を防ぐために必要な点眼なので、医師の指示に従って規定の回数を必ず守りましょう。

編集部

術後の通院は、どのくらい必要ですか?

森田先生

術後3日間は、特に感染リスクが高いので毎日受診していただきます。その後は少しずつ間隔を空けていき、術後およそ3カ月を目処にいったん状態が落ち着いたと判断することが多いですね。その後、たいていの場合はさらに通院間隔を伸ばしていき、年に数回定期診察をおこないます。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

森田先生

「手術が怖い」という人もいらっしゃると思いますが、手術を怖がって眼科受診を先延ばしにしていると、症状が進むだけでなく、手術自体も難しくなってしまいます。適切な時期に対応することが大切なので、気になったら放置せずに相談いただきたいと思います。実際に手術をするかしないかはそこから決められるので、まずは検査だけでも受けてみましょう。保険適用のレンズや選定療養のレンズ、完全自由診療のレンズなど様々な選択肢があるので、ぜひ受診を検討してみてください。

※この記事はMedical DOCにて<「白内障手術」は術後何日で復帰できるかご存知ですか? 術後ケア・日常生活での注意点も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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配信元: Medical DOC

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