●不適切な情報収集のリスク
厚生労働省は、企業が採用選考を行う際に収集してよい個人情報について指針を示しており、仕事の能力とは関係のない情報(例:政治的な考え方、信仰、家族の職業や病歴など)を収集することは、就職差別につながるおそれがあるため避けるべきとされています。
同意なしで行われるリファレンスチェックは、こっそり裏ルートや非公式な形で情報収集が行われがちです。その結果、業務遂行能力とは無関係な、不適切な情報まで集めてしまうリスクを高めてしまいます。
●まとめ
無断リファレンスチェックは、個人情報保護法やプライバシー権という、転職希望者の大切な権利を守るためのルールを破る可能性がある行為です。このような行為は、会社としての信用も失うため、リファレンスチェックを行う際は、必ず本人の同意を得ることが適切です。
もし無断リファレンスチェックの被害にあったと思われる場合は、個人情報保護委員会への相談や、弁護士への相談を検討することをおすすめします。
(弁護士ドットコムニュース・弁護士/小倉匡洋)

