共感から始まった「サナ活」ブーム
高市早苗首相の就任を機に、SNSでは「サナ活」という言葉が若い女性たちの間で広がりを見せています。親しみを込めて「サナ」と呼ぶこのムーブメントは、単なる政治家への関心を超え、高市氏のメイクや美容、やファッション、そして波乱に満ちた半生に、同性として深い共感を覚える現象です。仕事と家庭、そして個人の困難に立ち向かい続ける“サナ”の姿は、現代を生きる女性たちにとって励ましとなっているようです。
きっかけは、美容やファッション
「サナ活」の入り口は、ごくカジュアルな美容やファッションの話題でした。就任直後の記者会見で高市首相が明かした韓国コスメや韓国ドラマへの愛は、若い女性たちに親近感を抱かせました。
X(旧ツイッター)上には、「サナ(高市首相)が使ってたバッグのブランド、普通にかわいくて使いやすそうなショルダーもあって気になるかも」「サナ活ええやん。私も何コスメ使ってるのか知りたい」といった投稿が急増し、彼女の使用アイテムが瞬く間に話題となります。
肌の美しさを褒めたたえる「高市早苗総理、画面越しでもお肌ピカピカで……。韓国コスメ使われてるっておっしゃってて、何使ってるかほんまに知りたい」というコメントは、ファンたちの熱量を物語っています。
ナチュラルメイクへのシフトや、「サナ、車とバイクの趣味いいし韓国コスメ使ってる発言も推せる」といった、趣味を絡めた親近感のある投稿からは、高市首相が政治家としての堅いイメージを払拭したことが伝わってきます。愛用しているピンクのボールペンや黒いバッグのメーカーが特定され、「サナ総理のボールペン買ってしまった笑」と注文が殺到する現象も発生。
また、「サナ活女子のみなさん、推しの政策はもちろん調べてますよね? 分からなければ一緒に勉強していきましょう」と呼び掛けるアカウントも。「サナ活」は美容やファッションをきっかけに、若い世代の政治への興味を自然に広げる役割を果たしています。

