耳を疑った深夜の会話
ある夜。私がお手洗いに起きると、リビングの照明が点いていて義母の声が聞こえた。気になって静かにリビングに近づくと、どうやら通話をしているようだった。聞き耳をたてるのは良くないと思いつつ、私は会話に耳を傾けた。
「同居し始めたはいいけど、嫁が気が利かなくてねぇ」
漏れ聞こえてきたのは、耳を疑う言葉だった。穏やかで静かな強さを持っていると信じていた義母の裏の姿に、私は声も出せないままショックを受けた。
「家事も育児も詰めが甘くて……直哉とか子どもたちが可哀想よ!」
義母の口から止まらない、私への不満。それを聞くごとに、私の中の義母への信頼や憧れは不信感へと悲しみに変わっていった。
あとがき:すれ違いのはじまり
「支えたい」という思いで始めた同居が、なぜこんなにも苦しくなるのだろう。義母の悲しみを理解したつもりで、麻衣は“嫁”としての正しさばかりを優先していたのかもしれません。
あの日聞いた言葉の痛みは、今後、義母との距離の取り方を考えるきっかけになっていきます。
同居生活は、ただの生活ではなく、“関係を映す鏡”なのかもしれません。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: tenkyu_writing
(配信元: ママリ)

