キッズスペースでおもちゃの取り合い…。親は、どう見守ればいいんだろう？

息子はそのおもちゃを1人で使いたかったようで、
お友だちに「ダメ！」と言って譲りませんでした。
そして、そのお友だちは泣いてしまったのです…。

この時、私はこんなことを思いました。

周囲の大人に
「おもちゃを貸せない子なのね」と思われているんじゃないか？
「親のしつけがなってないんだな」とも思われているかもしれない…


そして、

…と、息子を叱りました。

泣かせてしまったことをお詫びすると、
その子のお母さんは「いいですよ。」と言ってくれました。


でも、心に何かモヤモヤした気持ちが残っていたのです。

私は、あの時の息子の悲しそうな表情が忘れられずにいました。


「みんなのおもちゃなんだから一緒に遊びなさい」と言った私は、
周囲の大人のことしか考えていなかったかもしれない。

キッズスペースでおもちゃの取り合いになるという場面はよくありますが、
周りの様子を見ていると、
親が「お友だちに貸してあげなさい」と声を掛けるケースが多いように思い、
私もそうするべきなんだと思っていたのだと思います。


でも、あの時、私は息子の気持ちをどれくらい考えてあげられていたでしょうか？

そんなことを考えていた、その時…

読んでいた本をお友だちに取られそうになった息子が拒否し、
再び同じような状況に…！

親としてどうすべきなのか、
心の中で葛藤しながら様子を見ていると…

息子は「あ、泣かせちゃった…」と申し訳なさそうな表情をして…

自分から、大好きな新幹線の本をお友だちに貸してあげたのです。

私がこの様子を見てうれしく思ったのは、
「息子が、お友だちに本を貸してあげたから」ではありません。


貸してもらえなくて泣いてしまったお友だちの様子を見て、
「息子が相手の気持ちを察して、どうするか自分で決めることができた」からです。


子ども同士がおもちゃの取り合いをする場面で、
親としてどう関わればいいのかは、今でも迷うことがたくさんあります。
でも、「自分も遊びたい気持ちを我慢して、いつも相手に譲ってあげること」が、
正しいことだとは限らないのでは？と思うのです。


子どもだって貸してあげられる時もあれば、
貸したくない時だってあって良いと思います。


私はこういう時、「こうしなさい」といった声かけをするのではなく、
当人同士が納得できるように、
困っていれば助言するといった立場で接していこうと思っています。