コノビー読者のみなさま。
はじめまして。
イラストレーター、漫画家のこやまこいこです。
夫と娘が2人の4人家族。
長女は11歳小6。
次女は6歳小1です。
いつもツイッターでは次女を中心に描いていますが、今日は長女のことを少し書きたいと思います。
長女の性格は温厚。
ちょっと泣き虫。
そしてとってもとっても口下手です。
なかなか自分の気持ちを言葉にして説明することがありません。
そんな長女が幼稚園年中さんの時のこと。
その頃も幼稚園での出来事や自分の気持ち等、なかなか自分からは言いませんでした。
「無理矢理聞き出すことはしなくていいですよ」という先生の助言もあり、そんなに気にはしていませんでした。
先生に「おはよう」が言えない。そんな娘が手紙で伝えたかった気持ち
55,651 View長女は、先生や友達に朝会ってもなかなか「おはよう」と言えませんでした。挨拶どころか、シクシク泣いて登園をぐずることも…。
でも、一つだけできるようになってほしいことがありました。
それは挨拶。
長女は、先生や友達に朝会ってもなかなか「おはよう」と言えませんでした。
挨拶どころか、シクシク泣いて登園をぐずることも。
そんな時は元気に登園している他の子たちが眩しく見えてしまうものです。
他の子はあんなにはきはきと挨拶しているなぁ、
娘はなんですぐ泣いちゃうんだろう、
何か言えないような嫌なことがあるんだろうか、
やっぱり私の日頃の接し方がダメなんだろうかと、ぐるぐるいろんなことを考えていました。
私が率先して挨拶するようにしていても、長女は小さな手で私の手をぎゅーっとつかんで無言のまま。
「挨拶はしようね、気持ちがいいし、それにね長女が挨拶したら先生もうれしいんだよ」と伝えていました。
それでも長女はだんまりのまま登園する日が続いていました。
そんなに挨拶が嫌なのか…
私の普段の挨拶の仕方がダメなんだろうか…
と、なかばあきらめて過ごしていました。
そんなある日の登園前。
テーブルを見ると、長女の文字で「せんせえ」と書かれた手紙が置いてあったのです。
先生に渡したいという手紙です。
「これねえ、あのねえ、せんせえにあげるの」
と私に見せてくれたその手紙には覚えたての字で、こう書いてありました。
長女は言いたくなくて黙っていたんじゃないんだ。
言わなきゃなあ、言いたいなあとちゃんと思っていたのだと、その手紙を見てようやくわかりました。
言いたいけど、だけどやっぱり言えなくて、自分でできる精一杯の方法で、挨拶をしようと考えたのです。
その手紙を見て、私はうれしくて、何より長女の可愛らしい感性に胸打たれたのでした。
こどもの柔らかな気持ちや小さな言葉や仕草を見つけて行くことで、こどもは安心して、世界を広げて行けるのだなと思います。
それからは小さい声で挨拶を少しずつできるようになっていきました。
大好きな先生に朝会うとドキドキして言えなくなってしまっていたようです。
その子によってそれぞれ、成長するスピードも育って行く方法も様々であることを子育てしていると強く感じます。
できない事を焦ってしまうのはだいたい私の方で…こどもはこどもなりに一生懸命なんですよね。
つい日々の忙しさに流されて忘れてしまいます。
これが正解ということが決してないから、目の前にいるこどもを見て、なるべくそのままを受け入れてあげたいと思っています。
そして長女の「お手紙作戦」はその後もいろんな場面で活躍しました。
これには大人も苦笑い。
そんな長女は今はもう11歳。
お薬も飲めるし挨拶もします(小さい声ですが…)。
自分の中に湧き上がるいろんな気持ちと奮闘中です。
今までにないことに向き合い、気づかないうちに誰かを傷つけてしまったり、また傷ついてしまったり。
失敗することもたくさんです。
少しずつ自分を知って、自分に合った方法で上手に気持ちをはきだしていってほしいなあと思っています。
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