もうひとつ困ったことは、
マタニティグッズ選び。
妊娠して身体が変化することで
新たに必要になるアイテムが数多くあるのだが、
それらのデザインの方向性に偏りが大きいのだ。
たとえば、洋服や腹巻、
タイツやパジャマなどのマタニティウエア。
これまで使っていたものが入らなくなって、
お腹の部分が大きく作られたものを
探そうとするも、
デザインとしてはピンクやリボンなど
甘くかわいらしいものが
圧倒的に多く売られているように感じた。
もともとかわいらしいものを
身に着けない私としては、
選択の余地がなくかなり窮屈な思いをした。
(ピンクの腹巻はいやなので黒を見つけたものの、
ちいさなリボンがついていて
不本意ながらそれを我慢して着用するなど)
妊娠していないときの洋服選びなら、
シンプルでシャープなデザインの
女性向け商品はいくらでも存在するのに、
マタニティグッズだけは、
ピンクやリボン率が高い。
妊娠したとたん趣味が変わるわけでもないし、
かわいらしいものを好む女性ばかりが
妊娠するわけでもないのに。
それでも機能面で必要だからと
購入したものがいくつもあり、
積み重なると結構な出費になるので、
好みじゃないものに
やむを得ずお金を遣うのはつらかった。
▶第3章
「お母さん予備軍」として見られる
居心地の悪さを感じる中で
私が気づいたことについてお話します。
公開 2018年06月06日
ピンクにリボン…マタニティグッズに感じた違和感 / 2章(2ページ目)
28,101 View妊娠したものの、「かわいい」とか「うれしい」よりも不安な気持ちが大きい。周りからはお母さん予備軍みたいに扱われるけれど、まだ母性って何かよくわからない…。
※ この記事は2024年10月26日に再公開された記事です。
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連載「私のままで、母になる」
#2
菅原那由多
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