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公開 2018年06月20日  

母になり知った、「1ヵ月後に予定がある」という喜び / 4章(2ページ目)

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生まれたての赤子を抱いて、母としての私もまた生まれたてのような心もとなさ。生活はがらっと赤ちゃん一色に変わったけれど、心がついていかない。そんなときに出会った、自分を取り戻すヒント。


「自分に立ちもどれる場所」

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出産以来、久しぶりに
自分の好きな音楽をかけた翌日、
facebookで
「コノビーサロン2期生募集」の
記事を目にした。

「自分に立ちもどれる場所」
というキャッチコピーを見て、
はっとした。

昨日の爽快感の理由はこれだ、と
理解したのだ。

子どもが生まれてから、
子守歌や童謡やクラシックばかり
歌ったり流したりしていた。

母親としての自分に自信がないから、
形から入ってなんとか「母っぽさ」を
取り繕おうとしていたけど、
全然自分に馴染みがないから
どうしても無理があった。

自分の好きな歌を歌っていたほうが、
少なくともいつもより抱っこを
楽に感じられたわけで、
それはこの「自分に立ちもどる」
ということなのではないか。

この直感をもっと確かなものにしたくて、
私はサロンに応募することを決めた。

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その時、私は産後3週目。

始まったばかりの育児にもまだまだ慣れず、
応募のための簡単なアンケートに
答えるだけでも、
赤子の寝ているすきに
少しずつ書いたため数日を要した。

サロンが始まるのは1ヶ月後。

そのころ果たして
赤子を連れて外出できる状況なのかどうか
全く想像がつかなかったが、
それでも、出産後の自分のスケジュールが
まっしろなことが
先の見えない不安に
拍車をかけているような気がして、

1ヶ月後という近い未来にひとつ、
楽しみにできる予定を入れたかった。

数日後、サロン2期生として
参加できるというメールを受け取った。

産後、生活のすべてが赤子最優先になり、
身体も思うように調子が出ない。

毎日、来た球を打ち返すがごとく、
必死にその都度対処するだけだった。

そんな私にとって
コノビーサロンへの参加は、
産後はじめて、
能動的に踏み出した一歩
なのだ。






▶次回、 6/27(水)更新の第5章は…

踏み出した一歩先で、
わたしはある大切なことに気がつきます。
次回、ついに最終章。




1章はこちらから読めます。

本文にでてきた、コノビーサロンの記事こちら。

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※ この記事は2024年10月27日に再公開された記事です。

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