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公開 2018年08月24日  

個性とは「他人と違う何かを持つこと」ではない。3人子育て中の私が思うこと

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【「子どもの個性」特集記事】「個性はあったほうがいい」と言うけれど…。そもそも個性って、「みんなが持ってるもの」なんじゃない?と思ったお話です。


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長男は三歳児検診でネフローゼ症候群と診断され、それからというもの、多いときは年に3回も発病することもありました。

そのたびに絶対安静を強いられて、ステロイド剤を服用。

その副作用で、ムーンフェイスと言われるまん丸な顔で小学校生活を過ごしました。

中学生になった長男が選んだ部活は…想定外だった!

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私が「絶対に無理!周りに迷惑かけるから!」と言ったのには、わけがあります。

長男の入学前に、知り合いの子の演劇舞台を見に行ったことがあったのですが、

あまりにも本格的な演技とセリフの多さに驚いたのです。

そんな演劇をやってみたいだなんて!

英単語ひとつ覚えるにも苦労しているというのに、シナリオ通りのセリフなんて、長男には覚えられない…と思ったのです。

でも…

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長男の初舞台は、なんと主演!

「やりたい!」は本気の言葉でした。

無理だと分かれば自ら考えて退部するだろう…とさえ思っていた私とは裏腹に、

初めての舞台で、水を得た魚のように生き生きと演じていたのです。

長男と真逆な次男が、得たものと失ったもの

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高校受験真っ只中で、高次脳機能障害という後遺症を抱えることになってしまった次男。

でも…

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次男にも「ビートボックスのプレイヤー」という顔がありました。

中学2年の時に友人と始めたのがきっかけだったようですが、今では年に数回、各地の大会に挑戦するほどのめり込んでいるのです。

すなわちそれって「個性」なの?

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私もまだ、こんな年齢になっても「個性あるね!」といわれます。

それはよく言えば「他者にはない輝けるもの」であり、悪く言えば「他人と同調できない」のような気がします。

辞書やネットで「個性」という言葉を調べてみても、その意味はきわめて曖昧。

ですが、「十人十色」という言葉があるように、個性とは「個」の性分であり、

趣味や特技など他人とは違う何かを持つこと…ではなく、「個」を引きだす力そのものだと私は思います。

息子たちが得た能力は、才能でもなんでもなく、自分で引きだしたもの。

ちなみに22歳になった長男は今でも、趣味の範囲で劇団に所属しています。

「いつまで続くか」と思って眺めていましたが、当分、長男の部屋からシナリオがなくなることはなさそうです。

そして毎晩、お風呂場から聞こえるビートボックスの音色も…です。

※ この記事は2024年11月02日に再公開された記事です。

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