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公開 2018年09月03日  

きっかけは娘の登園拒否だった。「行きたくない気持ち」の特集で届けたいこと

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【「子どもの“行きたくない気持ち”と向き合う」特集記事】子どもが保育園・幼稚園・学校に行きたがらない時、周囲の大人はどのように受け止め、対処していけば良いのでしょうか?目を向けるべき「ゴール」は、子どもを「行かせること」だけではないかもしれない…。そんな視点から、子どもの「行きたくない気持ち」と向き合うための特集をお届けします。


こんにちは。コノビー編集部 特集企画担当の浦脇です。

毎月さまざまな特集を企画しているのですが、今回の「子どもの『行きたくない気持ち』と向き合う」特集は、実はもともと予定されているテーマではありませんでした。

でも、私がどうしても取り上げたくて、急遽お届けすることに。

…それには、とある理由があります。

きっかけは、娘の“登園拒否”でした。

わが家には、もうすぐ6歳になる双子の女の子たちがいます。

満3歳になる年から幼稚園に通っていて、年長さんとなった今年でもう4年目。

幼稚園生活は慣れたものですし、私が仕事をしているので、夕方まで延長保育で過ごす日もあります。


園舎の中でお絵かきをしたり、おままごとをしたりすることも好きですが、

自由時間には大喜びで外に飛び出して、鉄棒やすべり台で遊んだり、ドッジボールやサッカーをしたり…。

男の子も女の子も関係なく、2人ともいろんなお友達と楽しく園生活を送る様子が伝わってきていました。

そんな2人でしたが、今年のゴールデンウィーク明けから、次女が幼稚園に行くのを嫌がるようになりました。

最初は「おばあちゃんの家に帰省して長い間家族で過ごしていたから、切り替えが難しいのかな?」くらいに思っていたのですが、

1週間経っても、2週間経っても、状況は一向に変化しません。

泣く娘を毎日幼稚園に送り出すことは、想像していた以上につらく、本当に大変な毎日でした。


何か幼稚園に行きたくない原因があるのでは?と思い娘と話をしてみたり、

これかもしれない…という心当たりがあれば、担任の先生にも相談してみたり、

仕事を急いで切り上げて早めに迎えに行ってみたり。


何をやっても、どんな言葉をかけても泣いて嫌がる娘を連れて幼稚園に行くことも、

まだ泣き止まない娘をそこに置いて立ち去ることも…。

本当に胸が痛み、そして膨大なエネルギーが必要でした。

娘が一番つらいはずだけど、私もつらい。

どうにか解決したいのに、全然前に進めない。

何かに焦りイライラしてしまう自分も嫌になる…。


そんな状況からどうにか抜け出したくて、娘と一緒に次の一歩を踏み出したくて、編集部のメンバーに気持ちを吐き出しました。

同じような思いをしている人はきっとたくさんいるはずだから、

こんなにつらく大変なのであれば少しでも何かの力になれればと思い、ぜひこのテーマを取り上げた特集を組みたいという話もしました。


そして編集部のみんなに背中を押されて、今こうして特集公開の日を迎えることができたのです。

この特集を通して、伝えたいこと

子どもが保育園や幼稚園、学校などに「行きたくない気持ち」になるのは、特別なことではないと思います。

新しい環境に入った直後だったり、長いお休みが明けたタイミングだったり、

行きたくなくなるきっかけのような出来事があったのかもしれません。

ひょっとすると、「原因」は何もないかもしれない。


それでも、「行きたくない」と打ち明けられた親は子どものことを心配し、

どうすれば楽しく通うことができるのかと悩み、あれこれ試行錯誤することと思います。

でも…。

こういう時に親として考えるべきなのは、「どうすれば、子どもが行きたいと思ってくれるのか」ということ…だけでしょうか?

壁にぶつかった時、それを乗り越えるためにどう対処すれば良いかを考えるのは当然ではありますが、

それ以前に、子どもの「行きたくない気持ち」とどう向き合い、接していけばいいのか。

そもそも、子どもを「行かせる」ということだけが最終ゴールなのか。

「行かなくてもよい」という考え方もあるかもしれないし、「今」である必要はないのかもしれないし、

それも含めて子どもと一緒に考え、本人の意志で選ぶやり方もあるのではないか。


その上で、子どもがまた「行きたい」という気持ちになるようにできることがあるのであれば、しっかりサポートしていきたい。


娘と向き合いながら、私は次第にそんなことを考えるようになりました。

この企画を考えていくにあたり、いつも様々な体験談記事を寄せてくださるコノビーライターさんたちに声をかけてみたところ、

「同じような経験がある」というたくさんのお返事をいただきました。

編集部のメンバーも私の話に耳を傾けてくれ、様々な形で背中を押してくれたほか、

保育士でもある三輪は、とてもステキなメッセージが込められたコラムを執筆してくれました。

子どもが「行きたくない」と言った時に、これをすれば大丈夫という「解決方法」なんてないと思いますが、様々な視点から子どものことを考え、気持ちに寄り添い、一緒に歩いていきたい。


今回の特集には、たくさんの人たちの、そんな願いやメッセージが込められています。


もし今、お子様の「行きたくない気持ち」と向き合っている方がこれを読んでくださっているとしたら、

少しでも何かのヒントとなり、今までと別の視点から考えるきっかけとなり、一歩を踏み出す手助けになれば…と心から願っています。

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※ この記事は2024年10月14日に再公開された記事です。

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