今回ご紹介するスティックパンの考案者は、3人の男の子のママでもある吉永麻衣子さん。
「簡単に作ることができて、家族がしあわせになる“おうちパン”」のレシピを次々と開発されています。
せっかく手作りしても、思うように食べてくれないことも多い離乳食期は、「離乳食を手作りする」というだけでハードルを感じてしまいがち。
でも、離乳食としてももちろん、家族みんなで楽しめるパンであれば、気楽に楽しく手作りすることができます!
そしてなんと言っても魅力的なのが、「前の日5分→朝10分」で焼きたてパンを楽しめるという手軽さ。
今回は、野菜ジュースで手軽に作ることができ、家族みんなで楽しめる「野菜スティックパン」の作り方をご紹介します。
離乳食にも!「前の日5分→朝10分」の手作り野菜スティックパン♪
75,207 View子どもの小さな手でつかんで頬張ることができ、手や口周りも汚れないスティックパン。前の日5分→朝10分の準備で、家にあるトースターを使って簡単に手作りできるんです!3人の男の子のママが考案した「家族のためのおうちパン」、今回は野菜ジュースを使ったお手軽レシピをご紹介します。
卵も油も使わない!安心材料のシンプルなスティックパン
【材料】
<材料A>
強力粉……100g
塩……1g
<材料B>
市販の野菜ジュース……70g
インスタントドライイースト……1g
※Aの材料をあらかじめ計量してビニル袋に入れておけば、毎日量らなくてもサッと準備できます。お休みの日に1週間分をまとめて計量しておくのもおすすめです。
※ジュースは、野菜や果物など何でもOK!
※野菜ジュースの代わりに、すりおろしたニンジンやりんご等を使う場合は、すりおろした野菜70gに5g〜10gの水を加えて調整してください。
※インスタントドライイースト1gは、小さじ1/4の分量です。大容量パックのインスタントドライイーストを購入される場合は、冷凍庫で2年間の保存が可能です。
【作り方】
<STEP 1> 慣れれば「前の日5分」!の生地作り
1.材料をデジタルスケールで計量します。
2.Aの材料をボウルに入れて、ゴムベラでよくかき混ぜます。
3.Bの材料を別のボウルに入れます。
この時、野菜ジュース(すりおろした果肉を使う場合は、水を加えたもの)にイーストをパラパラと振り入れて、イーストが水分を含むまで2〜3分待ちます。かき混ぜる必要はありません。
イーストが水分を含んで少し沈んできたらOK!
5分以上置くと、イーストの元気がなくなってしまうので注意してください。
4.Bのボウルの中身を、Aのボウルに一気に入れて、
5.ゴムベラでかき混ぜます。
6.ボウルの底から混ぜるようにして生地をまとめ、状態が変わらなくなってきたら手でこねます。
7.指先で生地を伸ばし、折りたたむようにこねます。片手でできるので、両手が汚れて煩わしいということはありません。
2〜3分ほどこねて、粉っぽいところがなくなり、生地の水分が均一になったら完了!
表面が多少ぼこぼこしていても問題ありません。
完成した生地を丸めて表面をピンと張り、タッパーなどの密閉容器に入れます。
8.蓋をして、冷蔵庫で一晩(最低8時間)寝かせます。
生地が1.5〜2倍に膨らんだらOKです!(左:発酵前 右:発酵後)
<生地づくりのポイント>
●生地があまり膨らまない場合は、冷蔵庫の温度が低いのかもしれません。野菜室に入れてみてください。
●膨らんだ生地は3日程度もちますので、すぐに焼けなくても冷蔵庫に置いておきましょう。熟成時間が長く取れておいしいパンになります。
●急いで膨らませたい時は、常温に置いておいてもOK。季節や室温によりますが、2〜3時間でしっかり膨らむので、朝に生地を仕込んでランチタイムに焼くということもできます。
<STEP 2> 「朝10分」で成形〜焼成!
9.膨らんだ生地を容器から取り出して、まな板などのきれいな面に置き、手で軽く押さえて伸ばします。
生地がベタつく場合は、分量外の強力粉を台と生地に軽くふると扱いやすくなります。
10.めん棒で5mm〜8mmくらいに伸ばし、包丁やピザカッター等で1cm幅にカットします。
11.アルミホイルの上に間をあけて並べ、トースター用のトレイがある場合はその上に乗せます。
12.トースターで焼きます。
予熱なし、1200Wで7分(900Wの場合は11分)できれいな焼き色がつきます。
火力や焼け方はお手持ちのトースターによっても異なるので、様子を見ながら焼き時間を調整してください。
焼き上がり!
やけどに注意しながらトースターから取り出し、網があればその上で少し冷まします。
粗熱を取って、焼きたてをお楽しみください♪
作る人も食べる人もうれしい!スティックパンの魅力
このスティックパンは、シンプルな材料で作られているので安心して子どもに食べさせられるだけでなく、
考案者の吉永さんの「子どもの咀嚼の練習になるように」との願いから、もちもちした食感を楽しめるように工夫されています。
子どもの小さな手でも持ちやすい形状で、朝ごはんに出せば自分でつかみ食べをしようとしてくれるほか、
冷めても固くなりすぎないので、ジップロックなどに入れて外出先でのおやつとして持ち歩くことも可能です。
今回は離乳食用レシピとして、手軽に取り入れられる野菜ジュースを使ったものをご紹介しましたが、
チーズを乗せて焼けば幼児の朝食やおやつにも最適ですし、
黒胡椒とパルメザンチーズをパラリして焼けば、大人のおつまみにもなります。
また、1cm幅にカットした生地をウインナーにくるくる巻き付ければウインナーロールに、
三つ編みに編み込んでちょっとオシャレなパンにと、アレンジも無限大!
手軽にできて、作る人も食べる人もハッピーになるスティックパン、ぜひ試してみてくださいね。
写真:白田京子
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