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公開 2018年10月19日  

陣痛の真っ只中、旦那さんがいた場所がおもしろい(笑)<投稿コンテストNo.14>

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長い長い陣痛を耐えたあまねさん。
共に戦った旦那さんの息も絶え絶えだったようです(笑)
テニスボール必須!という体験談をぜひご覧ください。


>【第一話】から読む


第一子である娘の出産時、陣痛が来たのは出産予定日の12月12日でした。

「予定日ぴったりに産まれてくるなんて律儀な子だな……」と思いながら産婦人科で健診を受けると、「うーん、まだ子宮口の開きは2〜3cmくらいだから明日また来てください。」と院長先生のお言葉。

まぁ1人目だし多少遅れることもあるよね!それに、陣痛自体は始まってるから近いうちに産まれるでしょ~、と気楽に構えていた私。

午前中に病院を後にし、お腹痛いなぁと思いつつその日は自宅でのんびり過ごしました。

そんな私の様子を見ていた母は「本陣痛はそんなイテテ~っていうレベルじゃないからね。」と不穏な一言を残します…。


次に私の体に異変が起こったのはその日の夜中。

朝からずっと続いていた腹痛でろくに眠れず、午前3時頃に「もう我慢できない!」と横で寝ていた夫を起こして車で病院に連れて行ってもらいました。

夜間救急だったため、助産師さんに子宮口の状態を確認してもらうと「朝の健診では何㎝くらいでした?」との質問。

「2〜3cmくらいです。」と答えると「じゃああまり変わっていないですね、今夜は帰られた方がいいと思います。」って…こんなにお腹痛いのに全然進んでないなんて!


自宅と病院が近いということもあり、泣く泣く帰宅するも、もはや布団で休むどころではなくなっていた私は、少しでも楽な姿勢を探してリビングルームで唸りながら夜を明かしました。


朝になり、再び院長先生の診察を受けるも、結果は変わらず。

しかし先生は何かを感じたのか「夕方にもう一度来てください」と言われました。

そしてその日の夕方、ついに先生から「入院しましょう!」とのお達しが!

やっと始まる~!という思いからテンションマックスになった私は意気揚々と陣痛室に入りますが、ここからがさらに長かった。


日付が変わった辺りから本格的な陣痛が始まり、出産予定日に母が言っていた言葉の意味を痛感させられます。

私の場合はとにかくお腹が痛くて、いきみ感も何もわからず、ひたすら痛みに耐える陣痛でした。

心が折れそうになっている私の姿を見た助産師さんが「ご主人に連絡しましょう」と言ってくれて、夫が単身病院に駆けつけてくれたのが午前4時頃。

その日はお産が立て込んでいたため時々しか様子を見に来られない助産師さんに代わり、夫がお尻を押してくれたのですが、あろうことか夫はテニスボールも何も用意せず、素手でマッサージを行っていたのです。

「出産時のマッサージにテニスボール」なんてよく聞く話だし当然夫も知っているだろう、と思ってあえて何も言わなかったのですが、夫は知らなかったんですね…。

日が昇る頃には手首が取れそうになり、息も絶え絶えの夫の姿がそこにはありました。


朝になり、子宮口の開きを促進する薬を入れましょうということになって夫は一旦退出。

陣痛の波が引いたタイミングを見計らって分娩室に移動し、しばらく待っていたのですが…あれ?誰も来ない?

出産には夫にも立ち会ってもらう予定だったので、一緒に分娩室に入ってこないことに疑問を抱きました。

やっと現れた助産師さんに「主人はどこに……?」と聞くと、なんと「ご主人は疲労困憊のようでしたから、あなたの病室を先に開けてそこで休んでもらってます」と…。

そんなことある!?という気持ちが私の顔に出ていたのか、助産師さんは続けて「大丈夫ですよ、産まれるにはまだもう少しかかりますから」とサラリ。


こんなに時間かかってるのにまだ産まれないの!?と別のショックを受けつつ、陣痛に耐えながら待つこと数時間、お昼前になってようやく夫・助産師さん・院長先生が分娩室に勢ぞろい。

少し休んだのがよかったのか、夫はそこから最後まで出産に立ち会い、無事産まれた娘のへその緒も切らせてもらっていました。

文字通り、夫も一緒に戦ってくれた私の第一子出産。

夫には感謝ですが「夫が勝手に私の病室で寝ていた!」というエピソードは数あれども、助産師さんに病室で休むことを勧められた夫はうちくらいじゃないかな……と今でも笑いが込み上げてきます。

ちなみに、現在第二子を妊娠中なのですが、次こそは絶対にテニスボールを用意しておくよう今から念押ししています(笑)

ライター:あまね


※ この記事は2024年11月01日に再公開された記事です。

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連載「第一回 記事投稿コンテスト 『出産』」 #14
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