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公開 2018年11月10日  

問診票が細かい…!アメリカで経験した初めての出産体験記<投稿コンテストNo.72>

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何もかもが日本とは異なるアメリカの地で初めてのお産に挑んださつまいもさん。担当ドクターに会ったのはまさかの……?

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10154001298

>【第一話】から読む

“What” の嵐!はじめての出産はアメリカで


当時、主人の仕事でアメリカに住んでいました。

そろそろ妊娠したいな、タイミングよく妊娠しないもんかねと思ってネットで調べた結果、どうやら、排卵検査薬というのがあるらしい、ということが分かりました。

排卵検査薬、英語で、Ovulation test というらしいです。

なんて読むんでしょうね?

オビュレーションなのか、オブレーションなのか、むしろオヴュレーション?言いにくいな……。舌噛みそう。

もし品切れで、在庫とか聞かないといけなくなったら、ちゃんと発音できるかな……。

いざとなったら、スマホの画面を見せよう……。などとドキドキしながら買いに行きました。

オ、オブレーションテスト(?)は、生理用品と同じ棚にありました。

タンポン・ナプキン、排卵検査薬、妊娠検査薬の並びで置いてありました。

カートに入れて、セルフレジで会計を済ませました。

お姉さんがいるレジでは、なんか恥ずかしかったので。

自意識過剰ですね。

まだ乙女でした。

ありがとう排卵検査薬


そんなこんなで帰宅して箱を開封すると、7本の棒と、色違いの棒が入っていました。

7本の排卵検査薬と、1本の妊娠検査薬でした。

1ヶ月のうち、排卵するであろう数日に排卵検査薬を使い、妊娠しているかどうかを残りの1本で検査するということだと思うんですけど。

私はこのセットに感動して、残りの1本で妊娠がわかったらいいなぁ、ほっこり夢見ていました。

その後、期待しては落ち込み、またオブレーションテストを買いに行くことになるのですが、幸運にも妊娠することができました。

赤裸々すぎる問診表


そしていざ、婦人科に行くわけなんですけど、病院って、初診の時、問診票書くじゃないですか。しかも結構細かく。

私が行った病院では、問診票の内容がとても細かくてびっくりしました。

生理の周期から、過去の病気、常日頃服用してる薬はあるかとか、ドラッグを使っているかとか、アブノーマルなセックスをしているか。

日本では、ここまで突っ込んだことは聞かれないですよね?

お国柄というものなんでしょうか。カルチャーショックでした。

そしてこの問診票、もちろん英語なわけで。

英語ができない私はスマホの翻訳を使いまくり、周りの人の何倍も時間をかけることになるのでした。


そんなこんなで、いざ出産の日。

おなかの子は逆子だったので、帝王切開をしました。

アメリカで産むといえば、無痛分娩が主流らしいのですが、帝王切開も全然珍しくないようでした。

私は無痛分娩に憧れていて、水中出産もイイナ〜めっちゃ神秘的じゃん〜なんて夢見ていたのですが、一向にひっくり返らない我が胎児。

産婦人科の看護師さんが言うには、手でお腹を押して、胎児を回転させるようにマッサージもできるけど、それはリスクもあるし、回転しない可能性も全然ある。

みたいな感じだったので、リスクがあるなら回転マッサージはやめて、帝王切開にしようと夫と決めました。

すがすがしい気持ちで病院へ


38週目の火曜日、帝王切開をする日です。

朝、夜が明けたばかりの空気を感じながら、夫と車で病院に向かいました。

この日まで、「出血したらどうしよう、英語で電話できるかな」ってことばかり考えていたので、帝王切開をしに病院に行くときは、悩みから解放されて爽快な気分でした。

ヤバイヨヤバイヨ〜今日産まれちゃうヨ〜と言いながら、夫と2人でニヤニヤしていたのを覚えてます。

そういえば……執刀医って誰?


実はこの帝王切開の日、執刀するY先生に初めて会いました。

今までY先生の産婦人科に通ってたんですが、日頃の健診は看護師さんがされてて、お医者さんのY先生に会う機会がなかったんです。

エコーは専門の先生でしたが、体重チェックも採血も、胎児の様子が順調なのかどうかも、次の健診の予定も、全部看護師さんから指導されました。

私も妊娠中期あたりで、あれ?お医者さんに会ってなくね?って気づいたんですが。

この間も会ったの、ナースじゃね?って。

でも幸い経過が順調だったので、何かトラブルがあればY先生にかかるんだろうと、呑気に過ごしていました。


そんなこんなで、帝王切開の日、はじめましてのY先生。

手術室に入る前の前室にて、

「緊張してる?」

これが最初の会話でした。

帝王切開の傷を縫いながら、

「あなたのお腹、とてもスリムになったわよ!」

これが最後の会話でした。

手術の前後しか会わなかったですが、Y先生、ありがとうございました。

おかげさまで、取り上げて頂いた子どもは今2歳です。

次に妊娠する機会があれば、日本との違いに戸惑うかもしれませんが楽しみでもあります。


ライター:さつまいも



※ この記事は2024年12月14日に再公開された記事です。

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連載「第一回 記事投稿コンテスト 『出産』」 #72
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