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公開 2015年05月12日  

元気な赤ちゃんを生むために!妊婦さんに毎日してほしい足湯の習慣

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冷え症の女性が増えています。妊娠中の冷え症は、おなかの張りや切迫早産などのトラブルにつながることも。体をあっためて元気な赤ちゃんを生むためにぜひやってほしいのが「足湯」です。ぜひ、ご家庭で毎日行ってみてくださいね♪

出典:https://www.flickr.com/photo.gne?id=15613848465

下半身を冷やす生活習慣

足先が冷たくて…私、冷え症なんです。そう言ってはいるものの、なかなか改善できないことも多いですよね。



現代女性にありがちな下半身を冷やす生活習慣を5つ紹介します。

 *入浴をせずシャワーで済ませる

 *ハイヒールを履く

 *足首を出したファッション

 *主食は米でなく小麦

 *運動習慣がない



いかがでしょうか?思い当たるものはありましたか?

下半身が冷えるとなぜいけないのか

血液は身体を巡ります。心臓から始まり、心臓へ戻ります。血液が通っていない場所はありません。ですから、キンキンに冷えた足先にも血液は巡ります。



床暖房をイメージしてください。床暖房は、床下に通したパイプの中に温水が流れて部屋を温めてくれるものです。パイプを血管、温水を血液と考えてみると…温かい血液が通れば、その周囲も温かくなります。冷たい血液が通れば、その周囲は冷たくなります。



しかし血液はどんなに温度を上げようと思っても、せいぜい体温程度です。冷えを感じる方のつま先の温度は30度に満たないこともあります。体温が36度あったとしても、足先が30度であれば、温めるどころではなく、逆に冷やされて身体に戻ることになります。



冷やされた血液は、内臓を冷やしてしまうことでしょう。内臓が冷えると、消化酵素などの働きが落ちます。便秘になります。筋肉も冷えて硬くなりがちなので、血管が収縮します。それでも血液を巡らせなくてはいけないので、血圧があがります。ホルモンバランスが悪くなると、気持ちが落ち込んでしまうこともあります。



冷えは様々な身体の不調を引き起こしてしまいます。

妊婦さんの冷えが赤ちゃんに与える影響

人間の身体は、必要な所に血液を流すような仕組みになっています。仕事や勉強など脳を働かせている時には、脳への血流が増えます。食事をすれば、消化器に優先して血液が流れます。食後に眠たくなるのは、このためです。



では、妊娠中はどうでしょう。おなかの赤ちゃんへ優先して血液が流れるのでしょうか?いいえ、そうではありません。



どんな時も、自分の身体を一番に守るようにできています。ですから、母親にとって大事な赤ちゃんであっても、一番優先されるのは、自分の身体なんです。自分の身体が維持できないようでは、おなかの赤ちゃんを守ることはできません。



身体が冷えて血液の巡りが悪くなった場合、一番に血流が悪くなるのは、おなかの赤ちゃんかもしれない、ということを頭に置いておきましょう。赤ちゃんは、酸素が少ない状態でも育つことができるようになっています。私たちの血液中の酸素飽和度は95%を超えています。おなかの赤ちゃんは、80%程度です。それくらいの酸素飽和度でもグングン成長できる力を持っています。



それよりも問題なのが、赤ちゃんが育つ環境の温度です。赤ちゃんは子宮という筋肉の中で羊膜に包まれ、羊水に浮かんで生活しています。すべて、母親の体内ですから、母親の体温次第でその空間の温度が決まります。温かい環境なのか、温かくない環境なのか…。



また、子宮の裏側には足先を通った血液が流れる太い血管があります。足先で冷やされた血液が、子宮の裏側を通ることで子宮の筋肉が冷やされます。冷やされた子宮筋肉は硬くなります。これがおなかの張り(子宮の収縮)です。



冷えが強い妊婦さんは、おなかが張りがち。切迫早産にもなりやすいと言われています。

家庭で簡単にできる足湯のやり方

冷えの予防・改善には、身体を温めるしかないんです。ですが、これまでの生活習慣を変えるのは、なかなか難しいもの。ファッションを変えたり、運動を始めたりするのは大変ですが、足湯だったら手軽に始められそうな気がしませんか。



必要なのは、ふくらはぎまでお湯に浸けることができるくらいの深さがあるバケツだけ。寝る前の5分だけでもいいです。準備から片付けまでしても10分でしょうか。短時間でも、毎日続けることで、確実に効果は出てきます。



より効果を出すには、足湯中に足指をよく動かしてみてください。寒い冬の時期だけでなく、冷房で身体を冷やしがちな夏場も、ぜひ足湯を行ってみましょう!

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