私が住んでいる街では、就学前の年長児を対象に発達についてのアンケートがあります。
保育園で配られた用紙には、こだわりが強い、じっとしているのが苦手…など「はい」「いいえ」で答えられる質問がいくつかありました。
「うちの子はこんなもんかな、どちらかと言えばYESだけど」という感じで、ちょこちょこと、チェックがつく息子。
また、フリーコメントでは、「極端に怖がりで動物を嫌がる」など気になることを記入。
この時は、場合によっては面談もあるかも?くらいにしか聞いていなかったので、「何か育児のアドバイスがもらえるのかなぁ」と、能天気に考えていました。
その後、自治体から「一度面談に来ませんか」と連絡が来たので、詳しく聞くと、子供数人一組でスクリーニング検査を行って、その後面談をするとのこと。
あれ。なんだか思っていたより、大がかり?
就学前面談で発達を指摘されビックリ!プロの指摘で気づいた問題点
54,620 View近年はひろく認知されるようになってきた、発達の問題。5歳の息子も、気になるところがあり、検査を受けることになりました。
就学前の発達検査
療育を勧められ、気持ちが揺れ動く
予約を取って健康センターに行くと、子供たちは保護者とは別室へ。
クイズ形式の検査後、同日に行われた面談では、自分では気づかなかった発達項目をいくつか指摘されました。
「話を聞いていれば理解できるけど、注意散漫でよく聞いていないことがある」
「体の使い方が、ちょっと下手かも…」
「図形を描いてもらったのですが、紙を回しながら描いていて気になります」
そういうこともできなきゃいけないのか…。
指摘されたポイントが発達に関して重要だと、知らなかったのです。
また、発達を促すため、ブランコや風船遊び、おにぎり作り(手の感覚を養う)などを遊びに取り入れるようアドバイスも受けました。
“発達障害”とか“グレーゾーン”という言葉は使わず、慎重に話してくださったのが印象的でした。
「療育で変わると思います。ただ、療育が受けられるかどうかは、より詳しい検査を受けてからになりますが、どうしますか」
プロがいうなら…と、その日のうちに、次の個別検査の予約を取りました。
「公的な療育が満員だと言われたら、民間のところに通わせなきゃ!」
この時点で、私はすでに覚悟を決め、療育を受ける気まんまんでした。
個別検査で指摘されたこと
個別検査は先日とはまた違った担当の方と息子の2人で、2時間近くもみっちりと行われます。
「こんなに長時間、ちゃんと受けられるのかなぁ」
「なんか、育て方に悪いところがあったかなぁ」
「どんな結果が出るんだろう」
健康センターの廊下で雨の音を聴きながら待ち続け、不安は募るばかり。
結果が出るには、しばらくかかるとのこと。
そして帰り際、担当の方に意外なことを指摘されました。
「眼科にかかったことはありますか?変な姿勢で見たりしているので、もしかしたら斜視などかもしれません」
「えっ?」
そういえば、ものもらいで眼科に行った時、「ちょっと乱視がありますね」と言われたことがあるのですが、それ以上のことは特に何も言われなかったので、気にしていませんでした。
発達の問題と、目の問題。
新しい心配事に、このときは戸惑うばかりでした。
気持ちが不安にゆれうごく
個別検査の結果を聞きに行った日。
「問題ありません」の一言に、私はポカンと拍子抜け。
「初歩的なところでちょっとつまいづいたり、高度なことができたり混在していますが、おしなべて平均」とのこと。
眼科での検査結果は、やっぱり乱視でした。
矯正が必要かどうか、こんご詳しい検査をしてさらに調べていただくつもりです。
もしかしなくても、ボール遊びが苦手だったり、図形の描き方が変だったのは、見えづらいことによるものだったのかもしれません。
発達検査を受けることで、こんな問題がみつかるパターンもあるんだ…。
「療育が必要」と言われても不安でしたが、大丈夫と言われても、やっぱり不安になりました。
その場では「療育は不要なのですね、わかりました」とは言い切れず、申し込みを保留にして帰宅しました。
我が子のことになると、ついオロオロしてしまった
保育園の先生にも園での様子を聞いてみたところ「特に園では問題なく過ごしている」と言われ、結局、療育の希望は出さないことにしました。
アドバイスしてもらった遊びを取り入れたり、発達が気になる保護者向けの研修会に出たりしつつ、気になることがあれば相談…ということに。
それにしても、あまりの急展開に
「大丈夫でしょ」→「え、療育?」→「やっぱり大丈夫?」→「乱視ですって??」と、私の気持ちは揺れ動きまくり。
「指摘されるまで乱視に気づいてあげられなかった」と一度はへこみ、「でも見つかってよかった。詳しくアンケートを書いた私えらい」とポジティブに考えてみたものの、しばらくは心がザワザワしていました。
我が子の人生がかかっていると思うと、なかなか落ち着けませんでした。
育児はいろんなことが起こりますが、平常心でいられる強い母になりたいものです。
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