こんにちは!
2歳と1歳の年子育児中、在宅ワーカーのあめのです。
世間は帰省シーズンですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
我が家は義理両親の近くに住んでいるので特に遠出はせず、親戚の集まりに顔を出すくらいです。
私たち夫婦は結婚して7年。
今では私も義理の実家宅で、とてもリラックスして過ごせるようになりました。
そうはいっても、実家と同じくらいにに絶対的な安心感を持てるようになったのは、結婚後、何年も経ってから。
そのきっかけとなったエピソードについてお話しします。
夫は怒ったところを見たことがないくらい穏やかな人。
(そのおかげで我が家の家庭円満は保たれています)
そんな夫の両親は本当に優しく、おおらかな人たち。
口数が少なくポーカーフェイスなものの、笑った顔が優しい義父。
逆に義母はすごくおしゃべりで、天然なところもある可愛い人。
初めて義理実家へ挨拶に行った日のこと。
「少しでも良く思われたい!」という思いで頭がいっぱいだった私は、ガチガチに緊張していました。
義母は、そんな私に「あまり気を遣わないでいいのよ、ゆっくりしてね」と笑顔で話しかけてくれました。
気難しそうに見えた義父も、気さくに色々な話題をふってくれて、会話も弾みました。
遊びにいくと、いつも和やかな雰囲気で、いつの間にか私もリラックスして過ごすことができるようになっていました。
特に義母は実の娘のようにかわいがってくれて、子どもが生まれる前は義理実家に遊びに行き、何時間もお喋りをしたり。
夫と義父抜きでランチやショッピングに行ったり。
義理実家にいる時間は夫よりも長いほど。
親戚の方々も私を家族の一員として快く受け入れてくださり、仲良くしてもらっていました。
しかし、結婚してしばらく経つと、親戚の集まりのたびに「お子さんはまだ?」と言われるように。
あいさつ代わりなのでしょうが、あまり何度も繰り返されると言われる側はそうもいきません…。
気付けば、私は親族の集まりのたびに精神的な負担を感じるようになっていました。
夫は、長男の長男。
結婚してすぐ、義理の祖父母からは「跡継ぎが楽しみだ!」と言われていました。
一方で、義母からは「授かりものだから、あまり気にしないでね」とフォローの言葉も。
ただそうは言っても、自分自身も子どもが欲しいのに、授からない。
そのことで焦る気持ちもあり「気にしない」ことはなかなか難しいものでした。
「もし、このままずっと子どもを産むことができなかったら?」
そう思うと不安で怖くてたまりませんでした。
親戚の何気ない言葉にもプレッシャーを感じ、妊娠に対して神経質になっていく私。
いつしか、
「孫やひ孫の顔を見せられない自分は疎まれるのでは」
「結婚相手として失敗したと思われるのでは」
と思うように。
今、振り返ってみると、自分のネガティブ思考に驚きます。
ですが、当時はそれだけ精神的に追い込まれていたのだと思います。
あんなに楽しく通っていた義理実家にも、夫と一緒の時以外は行かなくなっていました。
義両親に早く孫の顔を見せて喜ばせてあげたい。
けど、できない…・。
跡継ぎへのプレッシャーだけでなく、いつも可愛がってくれる義両親に対して申し訳ない気持ちが先に立ち、顔を出しにくかったのです。
そんな精神状態なので、お盆とお正月恒例の親戚の集まりの日が近づくにつれ「行きたくないなぁ…」と暗い気分に。
ですが「良い嫁と思われたい」という気持ちもあり、結局は集まりに出席。
帰り道はいつも、無理に笑っていたせいか顔がこわばり、ものすごく疲弊していました。
そんな日々がしばらく続いた後、私の気持ちを大きく変えてくれる出来事が起こります。
義理の妹が結婚することになり、相手を挨拶に連れてきたのです。
おしゃべり大好きな義母がその時の事を話してくれたのですが、義父が義妹の結婚相手に伝えた言葉を聞いて驚きました。
「自分たちは息子の嫁がとっても大好きで、実の子供のように思っている。」
「娘の結婚相手である君のことも、そんな風に思えるようになりたい。」
表面上は、いつもクールな義父。
義理の実家にお邪魔しても義母との会話には入ってこず、言葉を交わすのは挨拶だけの時もあるくらい。
その義父が自分のことをそんな風に思ってくれているとは驚きました。
同時に、すごく嬉しかったです。
「ああ、私はここにいてもいいんだ」と思えたのです。
妊娠できないことで、自分の存在意義について自信を失いかけていた私。
悩みすぎて視野が狭くなっていた私でしたが、義父はもっと広い心で私を受け入れてくれていたのです。
周囲からの妊娠のプレッシャーを必要以上に感じ、一番自分を追い詰めていたのは自分自身だったのかもしれません。
その後、2人の子どもに恵まれた私たち夫婦。
親戚の集まりの際は、義父が率先して子ども達の面倒を見てくれます。
目尻を下げて孫を可愛がる義父の姿を見ることができて、本当に良かったと思っています。