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公開 2019年09月10日  

切迫早産で、初めて出せたSOS。私を守ってくれたのはお腹の子かも…

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2人目の妊娠中は、心身ともにつらいジェットコースターのような日々。
ですが切迫早産になったことで、初めて夫にSOSを出すことができたのです。


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2人目妊娠は予想外の連続!

私は2歳と1歳の年子を育てています。

今は、在宅ワーカーとして家で仕事をしていますが、2人目出産直前までは会社勤めをしていました。


2人目の妊娠から出産までは、まさに予想外の連続。


保育園落ちた…からの切迫早産などなど。


一生忘れられないであろう出来事がたくさん起こりました。


そんな2人目出産までのジェットコースターのような日々をご紹介します。


念願の職場復帰!でも、保育園に入れない

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1人目の息子を出産してから約1年後、職場復帰した私。

私の働いていた職場は少人数制だったので、上司からなるべく早い復帰を望まれていました。


ですが、私の住んでいる地区は保育園激戦区。

復帰したいタイミングで、保育園に入ることができませんでした。

一時預かりで受け入れてもらえる園が奇跡的に見つかったものの、「月14日以内」という制限が。。


この日に預けたい、という希望が100%通るというわけでもありませんでした。

なので、一時預かりに入れない日は義理実家に息子をお願いすることに。


仕事の予定と一時預かりの予定、義理実家の予定を調整するのは、精神的にかなりの負担でした。

義理実家とは円満な関係を築いていましたが、やはり実家に頼むのとは少し違います。


また、仕事復帰で急に環境が変わったせいなのか息子の夜泣きが始まりました。


大人の都合で無理をさせている息子への申し訳なさと、日々の仕事と家事育児、さらには睡眠不足も加わり、いつもクタクタでした。


復帰直後に妊娠発覚!


一時預かりと義理実家を頼りながらなんとか働いていたところ、復帰して2ヶ月ほどで2人目の妊娠が発覚。


結婚後、1人目の息子の出産まで数年かかった我が家としては、予想外に早いタイミングでした。

喜ばしいことではあるものの、職場には迷惑をかけてしまうことに…。


申し訳なさからよりいっそう仕事に真摯に取り組むことを決意。

産休に入るギリギリまで出勤するし、早めに復帰できるように保活も頑張ります!と上司に申し出ました。


ですが、現実は思うようには、いきません……。


子どもの体調不良で早退続き

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1歳になるまで風邪ひとつひかなかった息子。

ですがだんだん、預かり保育で色々な病気をもらってくるように。

子どもの事情には寛容な職場だったものの、いつも恐縮しながら早退。

いつ保育園からのお迎えコールがかかってくるか、いつもハラハラしながら仕事をしていました。


しかも妊娠中で免疫が弱くなっているのか、自分もすぐに子どもの病気をもらってしまい、お休みさせてもらうことも。


自分の仕事内容が、他の人と調整が必要なものではないことが唯一の救いでしたが、有休はあっという間に無くなりました。


迷惑をかけないようにきちんと仕事をしたくても、思うようにならない日々。

職場への申し訳なさともどかしさで、いつも悩んでいました。


ワンオペワーママの日々、喘息が再発


夫は出勤時間も早いうえに、帰りも遅く、出張が多くて不在がち。


当時の私は、忙しい夫に遠慮してヘルプが出せず、「自分で何とかしなければ」とばかり思っていました。


身重で体調も万全でないなか、1時間おきに息子の夜泣き対応を1人でしていると涙が出ることも…。

ギリギリの精神状態だったと今は思います。



さらに子供からうつった風邪がきっかけとなり、完治したはずの喘息が再発!

妊娠中なので強い薬も使えず、なかなか改善しない症状。


そして、そんなことはお構いなしの、甘えたい盛りの1歳息子。

一緒にいる時は常に「抱っこ!」と要求され、夜間は1時間おきに繰り返される夜泣きをなだめるために、また抱っこ。


いつも呼吸が苦しく、咳が止まらないなかで、なんとか家事育児と仕事をこなしていました。


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出産2ヵ月前、切迫早産の診断が


出産予定日の2ヵ月前のある日。

私も息子も体調が悪く、家にいた時のことです。

風邪のせいかいつもよりも不機嫌な息子をなだめようと抱き上げたとたん、ものすごくお腹が張りました。

下腹部が鈍く痛み出し、カチカチになってきて、急に恐怖が襲ってきました。

「赤ちゃんが死んでしまう!」と夫に泣きながら電話をして、早退してもらい、急いで病院へ。


ついさっきまでぐずっていた1歳の息子は、ただごとではない様子を感じたのか、私のそばで大人しくしていました。


診断は、切迫早産。



産まれてしまうにはまだまだ赤ちゃんの体重も足りない、できればすぐにでも入院をするのが安心です、と医師から言われました。

その時、頭によぎったのは子供たちのこと。


お腹の赤ちゃんのことを守りたい。


でも、1歳の息子はどうなる…?



義理実家は義理祖父母の介護の関係もあり、頼り切るのは難しい。

夫は仕事で不在がち。

私の実家は県外。


とっさに「自宅安静というのは難しいですか?」と聞いていました。



初めて夫に出せたSOS

事情を話してなんとか医師を説得し、薬を処方してもらって自宅での絶対安静に。

ギリギリまで頑張り続けたかった仕事は、結局、退職することになりました。


安静だと基本的に家事もできません。

息子を抱っこもできません。

運転もNGです。


この切迫早産をキッカケに、私はやっと「もう少し家庭のために時間を割いてもらえないだろうか」と夫にSOSを出すことができました。

その結果、夫は会社に交渉して、期間限定でフレックス勤務に。
(社内初の試みになりました)

保育園の送迎、食材や日用品の買い物、洗濯などは夫の担当になりました。


また、夫の方から義理実家に事情を話してもらい、働いている時と変わらず息子を預かってもらえることに。

夫から話してもらうことで、スケジュール調整の負担が一気に軽くなりました。

夫が出張中は、実家の母に来てもらうことに。


私は体調と相談しながら、最低限の家事を。

台所でイスに座って、休みながら料理を作ったり、無理のない範囲で掃除をしたり。


息子と2人でいる時の「抱っこして!」は、かわすのが難しく苦戦しました。

ですが、座ったまま抱きしめてあげたり、膝にのせたりと、なるべくお腹に負担がかからない方法で関わっていくようにしました。


そして、お腹の赤ちゃんを守ることに専念できる環境が整い、私も少しずつ穏やかにすごせるように…。

出産1ヵ月前には喘息の発作も落ち着いてきました。



そして夫婦で力を合わせ、周囲のサポートを得ながら、なんとか2ヵ月を乗り切り、出産予定日に無事に2人目を出産!

これをきっかけに、家のことは私に任せきりだった夫も少しずつ家事に協力的に。


帰りが遅いことや出張が多いのは変わりませんが、洗濯物を干したり畳んだりすることは、今でも頼まなくてもやってくれます。


今思うと、綱渡りのような日々に疲弊しきっていた私を、おなかの赤ちゃんが助けてくれたのかなと思うのです。



2人目妊娠中は本当につらい思いの連続でしたが、元気に笑っている2人目の娘を見ると幸せな気分で満たされます。



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※ この記事は2024年10月15日に再公開された記事です。

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