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公開 2019年11月20日  

大好きだった絵本の「特別な理由」。母になり、やっと言葉にできた。

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大好きだった1冊の絵本。大人になり、そして母になったことで再びその絵本と出会うことができました。


絵本が大好きだった子ども時代


わたしが子どもの頃、家にはたくさんの絵本がありました。

絵本が大好きな子ども時代だったと思います。

読みすすめていくと、自分の知らない世界に引き込まれるような気がして、とりわけファンタジー作品に夢中になりました。

そんな中でも特に大好きだった一冊が、『ゆきだるま』。

他にもたくさん絵本があったのに、夢中になって何度も何度も読んだことを、今でも覚えています。



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母になり、再会した『ゆきだるま』


大人になり、あんなに大好きだった『ゆきだるま』のことは、すっかり忘れていました。

再び絵本に触れるようになったきっかけは、出産。

母親になったことで、また多くの絵本を読むようになりました。

そして、ふと思い出したのです。

そうだ、わたしには、特別に大好きだった絵本があった…!

「昔大好きだったあの絵本を、娘たちにも見せてあげたい!」


さっそく絵本を手に入れようと決意。

しかし、幼少期の記憶は遠く、大好きだったはずなのに、はじめはタイトルすら思い出せませんでした。

かすかに覚えている断片的な内容を元に、ネットで色々調べる日々。

そしてようやく『ゆきだるま』の絵本にたどり着くことが出来ました。


再会した絵本を前に、たくさんの絵本を読んで過ごした子ども時代に、なぜ私はこの絵本が特別だったのか考えました。

一番の理由は「文字がないこと」だと思います。

『ゆきだるま』はイラストだけで物語が進んでいくので、子どもながらにその絵からセリフを想像して読んでいたのです。

そうすることでより一層、主人公の気持ちに入り込むことができて、夢中になれました。




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大人になった今の感情に驚き!


大人になって、再び大好きだったその絵本を読んだとき、驚くことに子どもの頃とは全く違った感情を覚えました。

子どもの頃は、絵本の主人公に自分を重ね、ファンタジーな内容にワクワクしていました。

大人になった今は、ゆきだるまに気持ちを重ねて、切ない印象を感じます。

何度も読んでいるはずなのに、「こんなに切ない絵本だったっけ?」と新鮮な気持ちになりました。

同じ作品を同じ人が読んだのに、おもしろいな~とますます『ゆきだるま』が好きになりました。


もうひとつびっくりしたことは、『ゆきだるま』の続編が発売されていたことです。

「いったいどんな内容なんだろう?」とドキドキしながら読みました。

物語は最初の絵本より、何十年もあとのお話。

ところどころに前作とつながるポイントが散りばめられています。

前作のファンであるわたしには、たまらない展開!

大人になって、この続編に出会えたことに、大きな感動がありました。

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世代を超えて楽しませてもらえる絵本


実はまだ、『ゆきだるま』の絵本を子ども達には読んでいません。

寒い季節になってきたので、そろそろ一緒に読んでみたいと思っています。

「どんな気持ちになるのかな?」
「私のようにワクワクするのかな?」
「子どもたちはこの絵本を好きになってくれるかな?」

そんなことを想像して、子どもたちの反応を楽しみにしています。

子どもの時の思い出を、こんどは自分の子どもと共有できる。

絵本は何世代に渡っても繋がることができる、素敵な親子のコミュニケーションツールだと思いました。


※ この記事は2024年10月13日に再公開された記事です。

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