当たり前と言えば当たり前なのですが、日本人学校の数とその生徒数で言えば、アジア地域の学校がダントツに多いんですね。その理由はいたって単純、日本のすぐ近くだから(笑) 当然日本人も日本企業も進出しやすいですし、たくさんの日本人が現地に住むことになります。ちなみに生徒数で言えば、1位から8位までが全てアジア地域にある学校なんです。
※生徒数1位の上海の街並みです。日本の繁華街と大きな違いはないんですよね・・・。
日本人より「もっと日本人?」アジアの「日本人の学校」レポート
2 View南米から始まった「日本人の学校」シリーズですが、世界を一周しまして、いよいよ今回が最後となりました(笑) ラストは中国の日本人学校についてなのですが、実は僕、中国の日本人学校そのものには行ってはいません。しかし行かずとも、そこには日本の皆様にお伝えしたい事実がありました。
アジアの日本人学校にはたくさんの日本人がいる!
上海、そして北京の環境と教育
冒頭にも書きましたように、僕は中国では実際に日本人学校を訪れたわけではないんです。しかし、北京そして上海の中国2大都市で日本人の在住者と色々お話をさせていただき、大切なことを学びました。
それは「環境」についてです。これまでも、環境と教育のことについて書いてきました。しかしここでの「環境」は、まさに海、山、川といったような環境をさしています。
※有名な天安門広場の写真です。ニュースでもよく見ますよね!
ここまでに3枚の写真をあげていますが、全てに共通していることがあります。それは何だか分かりますでしょうか?
そう、答えは簡単、全て曇り空なんですね・・・。これはたまたま天気が曇りだったわけではないんです。今の中国の大都市、特に北京や上海はいっつもこんな天気なんだそうですね。何故だか分かりますでしょうか?
綺麗な環境で子どもを育てるということ
そう、これも答えは簡単、大気汚染なんですね。日本のニュースでも中国の大気汚染の深刻さはよく取り上げられますが、それはやはり本当のようです。北京や上海にいる期間、ビックリするくらい毎日が曇り空でした。これには驚きましたね。
そしてもっと驚いたのは、上海在住の日本人の方のお話です。「今うちの子は上海の日本人学校に通っているけど、外で遊ばせることは基本的にできません。空気がとても汚いから。だから体育はいつも室内だし、常にPM2.5を測定する機械を私も持っているんですよ。」
※万里の長城に行った時も、やはり空はこんな感じ・・・。
僕は考えました。「大都市で子どもを育てるって、いったいどういうことなんだろう?」
環境問題は世界レベルで考えなければならない喫緊の課題であることは周知の事実です。日々その必要性は高まっているものの、僕たち先進国の生活をすぐに変えることはできないですし、また同時に多くの発展途上国も日進月歩で経済成長を遂げています。
残念ながら、子どもを育てる「環境」という面では、日に日に悪くなっているとしか言えないのかもしれません。「子どもを外で遊ばせられない」という環境の異常性を僕たちはどこまで認識できているのでしょうか?
環境問題は国境を越えます。今回は中国を例にとっていますが、ご存知のように、中国の大気汚染は日本にまで及んでおります。このことを僕たち日本人は、もっと真剣に深刻に捉えなければいけないと思うんですよね。北京と上海の曇り空は、僕に大切なことを教えてくれました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!これまでずっと「日本人の学校」シリーズを書いてきましたが、次回からは全く別の視点で教育ネタを書いていこうと思います。どうぞよろしくお願い致します!
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