まいどおおきに!「ヨーロッパのどのへん?」と言われがちなベルギーで、地元人夫と一緒に三姉妹を育ててる系主婦のさとえみです。
今回は、そんなベルギーの位置を利用した、私の“リセット方法”のお話です。
私は子どもがいる時は「育児」をしているし、いない時は「育児漫画」を描いていて…。
夫は半分くらい仕事を休んでいるので、ずっと私の隣の席で絵を描いたりしてるんです…。
だから、家にいる間は全て家族・家族・家族!
なんか問題あるの?と聞かれればなんの問題もなく、むしろ楽しくて幸せで最高の人生なんですけど…それでも襲ってくる「1人になりたい」という気持ち。
どちらかというと1人でいることが多い人生だったので、家族を持ってからも、それまでとの落差に体がまだ慣れてないのかもしれません。
今まで長年砂漠にいて渇きまくっていた体に、突然大量の水を投入してもあっという間に許容量を超えてしまい、「ちょw うれしいけど、ちょっとタンマ!w」みたいになるのと同じ感じかもしれません。
「最高に幸せなんやけど、ちょっと1人になってくるわ」
…ということで、月1くらいの頻度で仕事の予定を入れて、2〜3日程度のひとり旅に出かけます。
ベルギーは別名「ヨーロッパの十字路」。
ベルギー自体は地味な国かもしれませんが、他の主要な国々に囲まれていて、3時間もあれば隣国に行けちゃう立地なのです。
高速鉄道や飛行機チケットも、時期によってはかなり安く手に入ることができる。
「いかに安く国境を超えるか」にチャレンジするのも、大阪出身の私としてはすごく楽しいし、これだけでかなり幸せになれます。
そしてその国の電車に揺られているだけで、「1人成分」がすーっと体に浸透していくのです。
観光できなくても移動だけでワクワクするし、ご当地ICカードのデザインやドアの開閉ボタン、アナウンスの声など、見所はたくさんあります。
スーパーで見たこともないパッケージのスナックを買ってみたり、どこの国にもあるような食料品の値段を当日のレートで比較してみたり。
セルフレジやショッピングバックの使い勝手の良さを感じたり、使うお札やコインのデザインをまじまじと見て「へ〜、こんな感じなのか〜」と感心したり。
パンが美味しい国で、見た目が気に入ったパンを買って味を予想&確認してみる。
スマホのゲームを活用しながら、ガイドブックに載っていなさそうな見所を発見してみる。
特別なことをしなくても、「旅」って本当にすばらしいのです。
そうこうして「1人成分」が体内に満たされていくと、帰路に着く頃には、自然と家族に会いたくなっています。
帰ってくる場所があるからこその「旅」。
「ただいま」と言える自分の幸せを噛みしめながら、玄関のドアを開けるのです。