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公開 2020年03月12日  

「ママはスマホばかりみてる」ショックな指摘で気づけた、認識のズレと幸福タイム

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親子で過ごす時間を大切にしようと出産以来できるだけ娘と一緒に遊ぶように心がけていました。しかしある日娘から言われたのは思いもよらない言葉。ショックを受けるとともに、自分の行動を振り返り、反省しました。


スマホが仕事の息抜きだった


在宅で仕事をしている私。

娘が幼稚園に行っている間は、ひたすらパソコンに向き合っています。

休憩をとらないまま、14時半には娘の幼稚園のお迎え。

自宅に帰っても、疲労感で動く気力がわきません。

ソファでくつろぎ、スマホでネットサーフィンすることで、体と頭の疲れをリフレッシュするのが日課になっていました。


けれど、娘にとっては幼稚園から帰ってきたばかりで甘えたい時間帯。

当然、「一緒にあそぼー」と誘ってきます。

「遊んであげないと!」

母としての使命感から、娘に付き合う私。

しかし、右手からスマホを手放すことはできません。

無意識にラインの返事をしたり、チラチラとネットニュースを見たり…

集中していないせいか、娘との会話がかみ合いません。

「ママちがう!」
「そうじゃない!」

と、お叱りを受けることもしばしば。

そうなると母子喧嘩がスタートします。


遊んでいるのか、揉めているのかハッキリしない時間が流れ、あっと言う間に17時。

喧嘩を中断し、大慌てで夕食の支度に取りかかります。

その後も、洗濯ものの取り込みや入浴、夕食、洗い物など怒涛の家事が押し寄せてきます。


けれど、遊びを中断された娘と休息しきれていない私は、どちらもイライラ。

「お風呂入るよ!」
「入りたくない!」

「早く食べなさい!」
「ご飯いらない!」

夕方の我が家にはしょっちゅう怒号が飛び交っているのです。


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娘から見た母の姿は…


「最近、怒りすぎてるな~」と感じた私。

ある夜、娘に聞いてみました。

「ママの嫌いなところある?」

「怒ってばかりなところ」と言われるだろう…と覚悟しての問いでした。

ところが、かえってきた応えは…

「スマホばっかり見ているところ」

続けて娘は言いました。

「その半分の時間でもいいから私と遊んで」と。



…ショックでした。

遊んでいる合間にスマホをいじってはいたけれど、主軸は「遊び」においていたつもり。

正直、ほんの15分くらいしかスマホを見ていないと思っていたのです。

娘にはそんな風に見えていたなんて…。

そこで1日のスマホの使用時間を確認してみました。

すると、なんと平均3時間近くも使っているではありませんか!

昼間は仕事をしていますし、娘が寝てからは1時間ほどで眠りにつきます。

となると、3時間の大半は娘と過ごしているときの使用時間、ということになります。


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スマホから離れ、遊びに集中!


「これはダメだぞ」と大反省。

そこで翌日、娘が帰宅する15時から17時まではスマホなしで過ごしてみることにしました。

今までは、なんとなく過ぎ去っていた2時間。

娘との触れ合いに集中するとどうなるのか、試してみたのです。


まずは2人でオヤツを食べることに。

幼稚園での出来事を話しながらご機嫌な娘。

次は娘の提案でお家ごっこをはじめます。

コップに色々なオモチャの食材を入れ、オリジナルジュースを作るというもの。

「じゃあ、好きなもの入れていいわよ」

普段は関西弁の娘が、すました口調で言います。

私もおすまし口調で、「私は果物をたくさん入れるわ」と返します。

スイーツも皿にのせてティーパーティ。

いつもは、私の食材のチョイスが気に入らないのか、「間違ってる!」と叱られたりするのですが、その日は順調に進みました。


次はピアノの練習。

一方が弾いた音を一方が当てるという、クイズ形式で練習をしました。

この辺りで「十分遊んだな」という実感があったのですが、時計を見るとまだ30分しか経っていません。

集中して遊ぶと、「短時間でもこんなに疲れるんだ」と驚きました。

それだけ、今まで適当に相手をしていたということです。

次はすごろくゲーム。

自分が勝つと飛び跳ねて喜び、負けると泣いて怒る娘。

泣いて笑ってを繰り返し、4ゲーム目を終えたところでもう1度時計をチェックしました。

まだ時間は余っています。


最後は、2人でお手製のすごろくゲームを作ることに。

お絵描き用の紙をテープでつないで、大きな1枚の紙を作りました。

マス目やイラストなどを描いていくと、結構な手間がかかります。

「もう体力の限界…」

降参しようかと思ったところで、娘から予想外の言葉が飛び出しました。

「疲れちゃった」

時計を見ると目標の17時!

娘が「遊びに疲れた」と言うのは初めてです。

やりきった!という、達成感を感じました。


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家事・育児にも変化が!


その後、私は急いで夕飯の支度にとりかかります。

娘は「疲れたからピアノしよっと」と、ピアノを弾き始めました。

いつもなら、「こっち見て!」と危険なジャンプをしたり、クイズを出題したりと、私の注意を引こうとする娘。

この日は私との遊びに満足したせいか、1人遊びに没頭していました。

その後、お風呂や就寝準備なども段取りよく進み、いつもより早く布団に入ることができました!


娘と向き合う時間をしっかり持てば、母子喧嘩が減り、お互いに気持ちよく1日を過ごせることがわかりました。

母と娘のイライラの根源は、私の態度にあったのだな~と反省。

そして、毎日2時間は体力がもたないけれど、1日数十分でもスマホなしで娘と向き合おうと決意。

現在はムリのない程度で実践しています。

数日前、娘にもう1度聞いてみました。

「ママの嫌いなところある?」

「な~い」


※ この記事は2024年12月23日に再公開された記事です。

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