お宮参りの服装は?赤ちゃん、両親、祖父母の服装とマナーも紹介
10,820 Viewお宮参りは、赤ちゃんの無事の誕生と今後の健康を祈願する行事です。お宮参りの服装には厳格な決まりはありませんが、両家の祖父母などと事前のすりあわせが大切なポイント。赤ちゃんの両親がカジュアルなスーツにする場合には、祖父母もそれほど格式張らないなど、家族のバランスを揃えましょう。今回は、お宮参りの服装のマナーについてご紹介します。
お宮参りは赤ちゃんと家族の服装のバランスを揃えよう
赤ちゃんの1ヶ月健診が終わったらいよいよお宮参りです。
日本では、子どもの無事や健康を願うさまざまな催しがありますが、お宮参りも大切な行事として古くから根付いています。
この記事では、お宮参りとは何のためにあるのか、また、お宮参りのときの赤ちゃんや両親、祖父母の服装のマナーや注意点などについて紹介します。
お宮参りとは
お宮参りは、赤ちゃんの無事の誕生を感謝し、健やかに成長できるよう地域の氏神様にお参りする行事のことです。
初宮詣や初宮参りなどとも呼ばれます。
必ずしも地元の神社にこだわる必要はありません。
少し足を伸ばして有名な神社に行くか、集まる祖父母などみんなにとって都合の良い場所の神社を選ぶことが増えています。
お宮参りに行く時期は地域により異なりますが、男の子は生後31日目以降、女の子は生後33日目以降というところが多いようです。
ただし、季節や天候、赤ちゃんをはじめとした参加する人の体調などにより、無理のないように時期をずらしてお参りするとよいでしょう。
お宮参りは、神社の本殿や拝殿、祈祷殿などで行います。
祈祷料は、5000円からというところが多いようです。
初穂料や玉串料と呼ぶところもあり、金額はあらかじめ決められている場合もありますが、「お気持ちで」と特に決まっていない場合もあります。
神社によって、お宮参りの授与品として、御札やお守り、お食い初め食器やおもちゃなどがもらえることも。
地域性により、それらの人生の儀礼が大きな意味を持つところもあります。
祈祷料は相場の金額を包むか、相談できる人にあらかじめ聞いておくと良いでしょう。
赤ちゃんの服装選びのポイント
古くからのしきたりでは、お宮参りの赤ちゃんには、和装なら一つ身の純白の内着を着せ、男の子には紋付きの熨斗目、女の子には友禅の掛け着を羽織ります。
赤ちゃんは父方の母親が抱き、祝い着を肩から羽織り背中に回した紐の結び目に御守りを吊るすのが一般的です。
地方によってさらに、犬の張子やでんでん太鼓などを背中の紐に結んで吊るすことがあります。
現代では家族揃って和装で統一することも少なく、親子とも略式の服装で構いません。
祖父母の付添はなく、赤ちゃんと両親だけでお参りするのでも良いでしょう。
赤ちゃんの服装は、男女ともにセレモニー用のベビードレスや帽子、白っぽい産着の上にケープや祝い着を羽織る形が多いようです。
赤ちゃんは自分でうまく体温調節することができないため、季節や気候に合わせた服装や素材を選んであげてくださいね。
また、お宮参りの衣装一式を写真館やレンタルブティックなどで借りることもできます。
さまざまなデザインの和装や洋装の祝い着がリーズナブルに借りられますので、記念に写真撮影をして、両家の祖父母にプレゼントするのも良いですね。
両親の服装選びのポイント
赤ちゃんに和装の掛け着を使う場合でも、ママは和装でも洋装でもどちらでも特に問題になりません。
体調に合わせて、母体に負担にならずに授乳しやすい服装を選ぶと良いでしょう。
母乳でなくミルク授乳なら、和装でも良いですね。
赤ちゃんが正式な祝い着にした場合は、できればフォーマルに近い服装をしたほうがバランスがとれます。
セレモニースーツや、落ち着いたデザインのスーツかワンピースなど、露出の多くない服装がおすすめです。
パパは、ビジネス用の落ち着いたダークスーツで構いません。
赤ちゃんやママが和装なら、ハパも合わせて和装にするのもありです。
ただし、ママが洋装の場合、パパだけ和装にするのはおすすめできません。
あくまでも家族や付き添いの人たちの服装に合わせてバランスをとりましょう。
上の子がいる場合は、普段着とは違った改まった服装にしてあげると良いでしょう。
由緒ある有名な神社では、フォーマルスーツの家族連れも見かけます。
いずれにしろ、カジュアル過ぎる服装は避けたほうが無難でしょう。
地方の慣習や家族の考えで異なることもあります。
祖父母も一緒にお参りする場合は、服装がチグハグにならないよう、事前に服装の打ち合わせをしておくのがおすすめです。
祖父母の服装は
お宮参りの祈祷中は、赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母が一般的です。
というのも、古い昔は、出産には血の忌みがあると考えられていて、赤ちゃんを出産した母親はお宮参りには同席していませんでした。
そのため、お宮参りには父方の母親である祖母が赤ちゃんを抱いて参拝するのが習わしでした。
父方の祖母が同席しない場合は、母方の祖母でも、ママが抱っこしても良いでしょう。
ただし、現代では産後のママの体をいたわる意味で、父方の祖母か、父方の祖母が不在の場合は、母方の祖母が赤ちゃんを抱くことが多いようです。
いずれにしても、メインで赤ちゃんを抱くことになる場合、赤ちゃんが正式な祝い着を着るなら、服装も揃えて和装にするのが一般的です。
赤ちゃんが高価な白羽二重の内着の上に、紋付きや友禅の掛け着という正式な祝い着のスタイルにするなら、祖母も着物のランクを合わせることになります。
赤ちゃんにとっての正礼装となるため、祖母は、黒留袖にする必要はありませんが、略礼装となる訪問着や付け下げが適しています。
お祝いの席ではありませんので、派手で豪華である必要はなく、赤ちゃんよりも目立たない色柄が良いですね。
掛け着を羽織りますので、色無地でも十分です。
赤ちゃんがセレモニードレスなどの洋装の場合は、祖母はセレモニースーツやアンサンブルスーツ、ワンピースなどで良いでしょう。
赤ちゃんの無垢の純白のドレスやケープを引き立てるような落ち着いたダークな色味がおすすめです。
赤ちゃんを抱くため、ヒールの高くない安定感のある靴を選びましょう。
夏だと赤ちゃんを抱くと暑く感じますが、なるべく露出の少ない服装で、ノースリーブや丈の短いスカートは避けてください。
祖父の服装も、赤ちゃんのパパの服装と同様に落ち着いたスーツが良いでしょう。
赤ちゃんの祖母である奥さんが和装にしても、赤ちゃんのパパママがブラックフォーマルでない限りは、合わせて和装にしたりフォーマルスーツにしたりする必要はありません。
赤ちゃんが洋装でも和装でも、基本的にダークスーツで問題ないでしょう。
ただし、場所が神社ですので、あまりカジュアル感を出さないように、落ち着いた色味のスーツに、白無地や地味なワイシャツを合わせます。
ネクタイは明るい色でおめでたい雰囲気を出すと、暗いイメージになりません。
レンタルで済ませる方法も
お宮参りで羽織る掛け着は、仕立て直して七五三で着ることもできるため、購入する人もいるようです。
また、パパママどちらかの実家で用意してくれる場合もあるでしょう。
現代ではあまり格式にこだわらず、赤ちゃんの退院時に使ったベビードレスで参拝しても全く問題はありません。
ただし、お宮参りの衣装を着た赤ちゃんの記念写真を撮りたい場合もあるでしょう。
お宮参りに同席することができない遠方の祖父母に写真を贈ると喜ばれますよ。
スタジオで撮影するなら、お宮参りの衣装と撮影のセット料金になっているため、お得に正式な祝い着を着せてあげられます。
着付けてもらって外出もできますので、近くの神社でお参りを済ませられますよ。
また、インターネットのレンタルブティックなどでも、リーズナブルな料金でお宮参りの衣装一式が借りられます。
産後なかなか体型が元に戻らずお宮参りに着ていく服がないというママにも、授乳に適したスーツがたくさんありますので、一緒にレンタルするのも良いですね。
お宮参りにふさわしい服装で赤ちゃんの無事な成長を祈ろう
現代では昔と違い、さまざまな行事に対して堅苦しく考える必要はなくなりました。
神社の案内を見ても、簡略化した服装で構わないとしているところがほとんどです。
ただし、神様にお願いする場であるため、普段着やカジュアル過ぎる服装ではマナーに反してしまいます。
神社で祈祷を受ける場にふさわしい常識的な服装で参拝しましょう。
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