
2歳児におすすめの絵本!読み聞かせる?自分で読む?用途別に紹介します
4,794 View2歳前後の子どもは、「自分で!」という自我の気持ちが芽生え、何でも自分でもやりたがる姿が見られます。「ママ」「ワンワン」など一語文から「ワンワン、大きい」といった二語文へと発達していく時期でもあります。言葉を吸収し覚えていく時期に、絵本の読み聞かせがもたらす効果は大きいと言われています。今回の記事では、2歳児におすすめの絵本を紹介します。
2歳前後の子どもの姿とは?

2歳は、一般的に言葉の理解力がつき、語彙力が増えてくる頃です。
上手く言葉に表すことができなくても、伝えたいことを指差しなどで身近にいる大人に伝えようとします。
「やってみたい」と思う気持ちや「自分でやる」という意欲を持つようになり、自我が芽生えるこの時期。
何でも自分でやろうとするので危険がないように見守ってあげましょう。
日常体験を自分の遊びの中に取り入れていくことができるようになり、遊びの種類や遊び方も変化していきます。
親子のコミュニケーションを図ることができ、子どもの心を豊かにしてくれるのが「絵本」です。
それまで絵本にあまり興味を示さない子もいるでしょうが、お昼寝の前に読む、夜寝る前に読む、といったように習慣づけをしていくのも良いですね。
子どもが、車や食べ物など自分の好きなものの絵本に興味を示したり、何度も絵本を読んでいる間に覚えて自分で読むことを楽しんだりする姿もあります。
大人が読み聞かせをする場合、2歳の子どもが自分で読む場合にそれぞれおすすめの絵本を紹介していきます。
2歳児向けの絵本を選ぶ際のポイント

子どもの絵本を選ぶ際には、その時期の子どもの発達に合った絵本を選ぶことが大切です。
絵本への興味、関心の持ち方や、どのくらい文字を読むことができるのかなど、個人差が大きいので、実際にどのような絵本を選ぶと良いのか悩んでしまいますよね。
言葉のやり取りを楽しむ絵本や、同じような言葉が繰り返し出てくる絵本というのは、何回か読んでもらううちに子どもが自分で読めるようになります。
大人が読み聞かせをしてあげる際には、2歳児でも理解のできる簡単なストーリー性のある絵本、自分が絵本の中の登場人物になりきって物語の世界観に入りやすい絵本などが良いでしょう。
子どもの日常生活を描いている絵本は、何でも自分でやりたがり、「イヤイヤ」することもあるこの時期だからこそ、読んであげたいですね。
絵本に対象年齢が記載されていますが、あまりこだわらなくても良いでしょう。
子どもが興味のある絵本を選び、たくさん読んであげましょう。
動物たちのやりとりが面白い「ぞうくんのさんぽ」
ぞうくんのさんぽは、小さい子でも分かりやすいデザインで描かれた動物たちが散歩に出かける絵本。
まずはぞうくんが散歩に出かけます。
ぞうくん、わにくんなどの動物に出会い、順番に背中に乗って進んでいきます。
最後に出会ったかめくんがわにくんの背中に乗ると、一番下のぞうくんが重さに耐えきれなくなってしまい、皆池の中に落ちてしまいます。
思わず笑ってしまうようなユーモアあふれる展開で、繰り返し読みたくなる絵本です。
出版社:福音館書店
著者:なかの ひろたか
サイズ : 27×20cm
私の3人の子ども達に寝る前に一人一冊読んであげることにしていたのですが、必ず誰かがこの本を持ってきていました。お母さんもう一回もう一回と言われ何度この本を読んだか分かりません。それほど子ども達には魅力的な本だったのでしょう。その子どもが今は父親となり、私は孫にこの本をプレゼントしました。
親子で一緒にももんちゃんと同じ体験ができる「どんどこももんちゃん」
可愛らしいタッチの絵が魅力のももんちゃんシリーズ。
どんどこももんちゃんは、主人公のももんちゃんが、何かに向かってひたすらに「どんどこどんどこ」走っていくお話です。
ももんちゃんはとにかく急いでいるので、途中で現れた熊も小さな体でドーンとつきとばし、とにかく前を向いて走り続けます。
坂道下り道を越えて転んでしまっても泣きたくなっても突き進み、最後に待っていたのは大好きなママ。
子どもに読んであげていると、親子の愛や絆を感じ、思わず我が子を抱きしめてあげたくなる素敵な絵本です。
「どんどこどんどこ」と子どもと一緒に声に出しながら読み進めていくのも面白いでしょう。
つきとばす時の「どーん」、転んだ時の「どちっ」、ママの胸にとびこむ時に「どーん」とジャンプし「トン」と抱きしめてもらうなど、擬態語が特徴的で可愛いのです。
ももんちゃんシリーズとして数多くの種類がありますので、お子さんにたくさん読んであげてください。
出版社:童心社
著者:とよた かずひこ
サイズ:21×18.7cm
2歳になりたての子に。
はじめて読んであげた時から「どんどこ どんどこ」というフレーズを真似して、もうすっかりお気に入り。
全シリーズ集めたくなりました。
ももんちゃんが急いでいる理由が最後までわからないので途中で「どうしてももんちゃん急いでるのかなぁ?」と話しかけたりしてます。
最後のページで 膝の上の子をぎゅーって抱きしめると、もっともっととせがまれます。
親子でこのシリーズにハマってしまいました。
子どもが自分で読みやすい本「いやだいやだ」
いやだいやだも多くの子ども達が読んできた絵本です。
表紙のルルちゃんの怒った表情についつい惹きつけられてしまいます。
「なにをしてもイヤ」「イヤなものはイヤ」というルルちゃんの姿は、この時期の子どもの姿と重なり、時期として読むのにぴったりの絵本です。
我が子の姿を描いているのではないかと思うほど、共感することができるでしょう。
まるで自分を描いているかのようなルルちゃんの嫌がったり怒ったりする姿を、子ども達はどのように感じながら読むのでしょうか。
「イヤだイヤだ」ばかり言っているとどうなってしまうのか、子どもも一緒に考えていくことができます。
絵本を読んでいる時の子どもの表情にも注目しながら、2歳の時期だからこそ読んであげたい一冊です。
簡単で覚えやすいストーリーなので、子どもが自分で読むこともできます。
出版社:福音館書店
著者:せな けいこ
サイズ:17×17cm
このシリーズの本が好きで
親の私が勝手に購入しましたが、
子供たちにもわかりやすいようで気に入っています。
2歳児の双子なので
イヤイヤ愚図ったり、ギャン泣きしたりすることもありますが、
そんな時に「ルルちゃん」の話をすると
本の内容を思い出すようです。
短くてわかりやすい上に、
自分にもありえるシチュエーションなので
共感しているんでしょうね。
言葉と動きを真似し自分で読むことができる「だるまさんが」
子どものファーストブックとしても人気があり、小さい赤ちゃんにも親しまれていておすすめの絵本だるまさんが。
「だるまさんと」「だるまさんの」というシリーズもあります。
登場人物のだるまさんが、「どてっ」と転んだり、「ぷしゅー」と縮んだり、様々な表情を見せてくれます。
だるまさんが体を揺すっている絵に合わせて「だ・る・ま・さ・ん・が」と読んであげると、自然と子どももその姿を真似るようになります。
少し間をおいてから次ページをめくったり声に強弱をつけて読むことで、「次はどうなるんだろう」と期待を持って見ることができます。
そして絵本に合わせて一緒に「どてっ」と転んでみるなど、自分も実際に動いてみることで楽しみます。
初めは大人と一緒に絵本の世界観を楽しみますが、2歳児は自分自身がだるまさんになりきって読むことができるようになります。
真似て全身を使って表現しようとする姿はとても可愛らしいです。
出版社:ブロンズ新社
著者:かがくい ひろし
サイズ:17.5×17.5㎝
1歳10ヶ月の息子ですが、今まで絵本といえばやぶくかかじるか投げるものでした。
興味を持ってくれたらいいな〜とだるまさんを含む人気作をいくつか購入して見せてみましたが反応は相変わらず。
機嫌の良いときにだるまさんに再チャレンジしたところなんと笑ってくれました!
アンパンマンやキャラものにも全く興味のない息子が絵本を見て笑うなんて... その後はもっと読んで!と要求されたので10回くらい繰り返し読みました。
この興味がいつまで続くかわかりませんが、はじめて絵本を気に入ってくれたので大満足です。
年齢に合った絵本を選び、親子のコミュニケーションを

子どもにとって絵本を読むことは、心を落ち着かせることができ、心を豊かにしていく大切な時間です。
身近にいる大人に読み聞かせをしてもらうことで、その人との温もりに触れながら安心して絵本の世界観を楽しむことができるでしょう。
子どもに読んであげる本、子どもが自分で読める本を準備しておくと良いですね。
子どもの時期から多くの絵本に触れさせてあげることはとても大切なことです。
子どもが興味を持っているのであれば、毎日多くの絵本を読んであげてください。
絵本に興味を示さない子には、その子の興味のあるものが描かれている絵本を読んであげて少しずつでも絵本に興味を持てるように関わりましょう。
文字の読み書きができるようになると、自分で絵本を読めるため、大人のひざに子どもを座らせたり一緒に横になりながら絵本を読んであげたりという経験が減っていきます。
子どもに読み聞かせをしてあげられる時期を大切にしながら、親子のコミュニケーションをとってくださいね。

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