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公開 2020年08月03日  

シンママになり、2度の転職活動。苦労した先に見つけた、背伸びしない仕事探しとは

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地方在住のシンママです。離婚後、30代中盤にして2度の転職活動を経験しました。そこには様々なハードルが…。なんとか内定を頂くまでの道のりをご紹介します。



私は、新卒で入社した会社にずっと勤めていました。 

出産を機に専門職から事務職に転属。

その後、2年程で離婚しました。 

離婚後は少しでも頼れるならと思い、実家近くに引っ越すことに。 

しかし実家は職場から離れており、延長保育を使っても保育園のお迎えの時間には間に合いませんでした。 

会社の子育て支援は進んでおらず、時間短縮勤務やフレックス制度もありませんでした。 

とても残念でしたが、娘の預け先を確保するため、転職することを決めました。
 

転職先を探すうえで、希望した条件は次の3つです。 

1.娘の保育園のお迎え時間に間に合うこと 

2.日祝がお休みで、娘の急病時には休めること 

3.娘と2人で生活する充分な給与があること(希望の基本給は15万円以上) 


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ハローワークと複数の転職サイトに登録しましたが、なかなか思うような求人は見つかりませんでした。

転職活動に苦労していたある日、友人から母子家庭専門の就労支援サービスがあると聞き、支援を受けることに。 

平日しか対応していないことから、半日お休みを取って行くことにしました。 


実際に行ってみると、施設内には託児施設があり、相談をする際は個室。 

その個室は全て広めで、キッズスペースも用意されていました。 

子連れであることが前提の環境に、とても驚きました。 

登録すると専任の担当者さんが1人ついてくれ、その後は、それまでの転職活動と全く環境が変わりました。


まず、担当者さんが私の希望に合う条件の求人を探してくれました。 

メールで求人情報がいくつか送られてくるので、その中から受けたい会社を伝えます。 

さらに履歴書や必要な書類は、メールで送れば担当さんが印刷し、郵送までしてくれたのです。 

条件が一致しないと、担当者さんが事前に企業と交渉してくれることもありました。 

中でも一番助かったのは、担当者さんが常に娘とのこれからの生活を考えてくれたこと。 

条件に合う求人が見つからず、退職日も迫ってきたある日、自宅から少し離れた企業の面接を受けようと相談しました。

すると担当者さんは

「でも、娘さんのお迎えが遅くなりますよね?もう少し探してみませんか?」

と言ってくださいました。 

それまで、1人で戦っていると感じていた転職活動。

急に強力な助っ人が現れ、精神的にも助けて頂いた気がします。 


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転職活動を進めるなか、目に留まった求人がありました。

それは、実家近くにある中小企業の事務員の募集。 

・通勤時間は片道5分
・終業時間は17時
・残業無し
・土日祝日休み
・基本給は事務職の相場の約1.5倍

という好条件でした。 

更に担当者さんの話では、直属の上司になる総務部長はとても優しい方で、事情も考慮するということでした。 

これ幸いと飛びつき、早速面接を受けることになりました。 

面接終了後、その場で採用を言い渡され、当然のように私も快諾。 

そして、退職日の翌日には新しい職場で勤務することになりました。 


こんなにいい職場はあるの?と半信半疑だった私。

入社して1週間でそんなに甘くはないと痛感することになるのです…。 

業務量が多すぎて、お休みを取るのも難しい程でした。 

初めての転職活動は、好条件の求人が見つかったにも関わらず、半年以内で離職してしまうという残念な結果に終わりました。 


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離婚して1年以内に、2回目の転職… 

どうすべきか、何度も悩みました。 

当時娘は、通っていた保育園で登園が一番早く、降園は1番最後という状態。 

娘との生活を守る為に転職したはずが、前の職場よりも悪くなっていたのです。 

娘からは時々「小学生になったらわたしも働くよ!だからママそんなに働かなくていいよ!」と言われる始末。 

情けなくて、娘に「ママお仕事ばかりでごめんね」と何度も謝りました。 

「しょうがないよ!お仕事大変だから」

と気丈に振舞っていた娘でしたが、保育園の先生から

「18時位になったら、いつも窓の外を見てお母さんの車を探してますよ」

と聞くこともありました。 


転職し、勤務時間を短くすると、その分給料が減ることが不安でした。 

それでも、娘と過ごす時間はお金には代えられないと思ったのです。 

それからすぐ、2度目の転職活動を始めました。 


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前回同様、母子家庭専門の就労支援サービスを利用することにしました。 

担当には同じ方がついてくれ、次は条件面でなく、働く環境を重視することにしました。 

そして、ピックアップしてくれた企業に片っぱしから応募しました。 

履歴書送付後、担当者さんから企業に電話連絡もしてくれるとのことで、面接はすぐに受けられると思っていました。 

しかし、学歴・経歴・資格がないに加え、2回目の職場を半年で辞めたため、1回目の転職活動以上に書類審査の段階で断られてしまったのです。 


そこで、私がアピールできることを考えました。

そして履歴書とは別に、職務経歴書と称して具体的に記載したのです。 

内容は、提出する企業の職種や規模によって変える工夫をしました。 

中小企業であれば、”元エンジニアであり、パソコン作業が得意なこと”をアピール。 

手書き処理の業務を、どんな風にデータ化することが出来るかを特記しました。 

大企業は社内にシステム関係の専属部門があるので、私のパソコンスキルは必要ないと予想。 

そのため、”前職で手間がかかる作業をどんな風に効率化したのか”をアピールしました。
 

さらに、応募する企業はネットで調べ、決算短信があれば読み込むように。 

決算短信には企業として今後力を入れたいことや、課題について大まかに書かれています。 

企業のことを詳しく知ることができますし、職務経歴書に書く内容も具体的なことが書けました。 

書類作成にかなり手間はかかりましたが、その書類を添えるようにしてからは、面接へ進める機会が増えたのです。 


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職務経歴書を添え、書類を提出した会社は全部で6社。 

そのうち5社から面接のお返事を頂きました。 

職務経歴書に細かくアピールポイントを記載したおかげで、一般的な面接のやり取りはほとんどありませんでした。 

「会社でこんなことに困っているけどどうしたらいいか」
「何故2社目を半年以内で退職したのか」

この2つが質問される程度でした。 

シンママであることについては、印象は気にせず、出来ないことや制限されることは包み隠さず伝えました。

1回目の転職活動で失敗したこともあり、今度は無理せず長く働ける企業に勤めたいと思っていたからです。

結果は、就労支援センターの担当者さんのご支援もあり、面接を受けた5社全てから内定を頂くことができました。 


2度目の転職活動で心がけたことは、2つ。 

1.応募するまでの準備に時間をかけること 

2.ご縁が無ければしょうがないと開き直り、面接を受けること 


シンママであるが故に出来ないことや、制限されることがあるのも事実です。

その代わり自分は何ができるのかを伝えると、それでもいいと言ってくださる企業は意外と多いと感じました。 

転職活動は大変でしたが、社会の中での自分を見直すいい機会となりました。


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※ この記事は2024年11月06日に再公開された記事です。

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