まずは、生後7ヶ月の赤ちゃんの発育と発達についてみてみましょう。
生後7ヶ月の終わりには、赤ちゃんの体重は生まれた時の約2.5倍になります。
身長と体重の平均は、以下の通りです。
身長平均:男の子69.3cm、女の子67.9kg
体重平均:男の子8.3kg、女の子7.79kg
赤ちゃんの成長には個人差があるので、平均より大きくても小さくても、その子なりのペースで成長曲線に沿って成長していれば問題はありません。
生後7ヶ月になると、片方だけだった寝返りが、左右どちらでもできる子が増えます。
また、一人で長い時間おすわりができたり、早い子はハイハイができたりと、より活発に成長します。
手や指先も器用になり小さなものをつかめるようになるため、誤飲には注意が必要になります。
こころの成長も大きく、個々の性格が現れはじめ、これまで以上に自己主張をするようになります。
今まではお腹が空いた時やおむつ、眠い時に泣いていたのが、様々な理由で泣いて主張するようになるので、泣いている理由を探るのに一苦労することもあるでしょう。
言葉はゆっくりと大人の真似をして、繰り返すようになます。
ただし、寝返りやおすわり、ハイハイなどは個人差が大きいため、まだできない赤ちゃんもたくさんいますので、焦らずに成長を見守りましょう。
そして、身近な人以外への人見知りがまだ続いている子もいれば、これからする子もいます。
人見知りの時期や有無も個人差がありますが、いろんな人を認識して区別できるようになってきた証拠です。
乳歯の生えはじめる時期は生後6〜9ヶ月くらいと言われていますが、乳歯の生えるタイミングも個人差があります。
乳歯が生えてくる時期は歯茎がムズムズする不快感から「歯ぐずり」を起こし、それが夜泣きに繋がることもあります。
少しでも不快感を減らすためには、歯固めを与えたり、指で歯茎を優しくマッサージしてあげたりするといいでしょう。
乳歯が何本か生えてくると気になるのは、赤ちゃんの口内ケアです。
この時期の赤ちゃんの口内ケアは、離乳食後に水や白湯を飲ませたり、ガーゼで優しく拭いたりする程度で問題ありません。
生後7ヶ月の赤ちゃんの授乳やミルク、離乳食について解説します。
生後7ヶ月の赤ちゃんは、離乳食の他、必要な栄養の半分以上を母乳やミルクから摂取しています。
授乳の回数の目安は1日4〜5回程度で、日中は3〜4時間間隔であげましょう。
ミルクの量は1回につき200mlですが、離乳食後の母乳やミルクは欲しがるだけ飲ませてあげて大丈夫です。
離乳食は1回食から2回食にステップアップします。
上手に咀嚼できているようであれば、かたさはお豆腐を目安にしましょう。
食べやすく潰した野菜や果物を粥に混ぜると、手軽にメニューのバリエーションが増やせます。
この時期はいろいろな食材を試していくので、アレルギー反応が出る場合もあります。
新しい食材を試す場合は、アレルギー症状が出ないことを確認するために、同じ食材を2~3日ほど続けるようにしましょう。
新生児の頃は独特の甘酸っぱいような便の匂いだったのが、離乳食をはじめると、ある日突然普通の便の匂いに変わります。
かたさも固くなり、突然の変化に驚くママも多いのではないでしょうか。
赤ちゃん自身もまだ便の変化に慣れないのか、排便時に必死に力んだり、ビックリして泣き出したりすることも。
特に2回食になったタイミングで便秘になることが多いようです。
週に2日以下の排便、3〜4日分まとめての排便は便秘です。
便秘になるとお腹が苦しくて吐いたり、機嫌が悪くなったりします。
便秘が続くような場合は医療機関を受診しましょう。
病院で浣腸をしてもらうとすぐに出るので、おむつの替えを多めに持っていくことを忘れずに。
逆に下痢などゆるい場合もアレルギー等が考えられるので、お医者さんに相談しましょう。
生後7ヶ月の赤ちゃんの睡眠と寝かしつけについてもみてみましょう。
生後7ヶ月の赤ちゃんは1日平均12〜16時間ほど眠ります。
まだまだお昼寝が必要な時期で、個人差はありますが1日2〜3回のお昼寝をします。
しかし、長時間お昼寝をしてしまうと、夜に眠れなくなってしまうため注意が必要です。
なかなか寝かしつけがスムーズにできない場合は、温かいお風呂に入れてあげたり、マッサージをしたりとリラックスさせてあげるのがコツです。
また、特定の絵本を読んだり子守唄を歌ったりと、入眠儀式をつくるのもおすすめです。
やっと寝かしつけたと思っても、何度も夜泣きで起きてしまう赤ちゃんもいます。
夜泣きは大脳が発達して、脳が刺激や情報を受けたことが原因とも言われていますが、これといってはっきりした原因、対策はありません。
夜泣きや寝ぐずりが続くとお世話する人も寝不足になり、精神的に非常につらく感じられます。
家族の理解と協力が必要なときもあります。
夜泣きの対応をローテーションにしたり、赤ちゃんと一緒にお昼寝するなど、積極的に睡眠をとるようにしましょう。
夜泣きや寝ぐずりのときは、赤ちゃんが安心して再度入眠できるように、おんぶや抱っこをするのがおすすめです。
他にもマッサージをしてみたり、抱っこしてその場で足踏みしてみたりと、赤ちゃんが落ち着く方法を探してみてください。
生後7ヶ月の赤ちゃんの生活リズムや過ごし方、お世話の仕方についてもみてみましょう。
生後7ヶ月になるとお昼寝の時間はだんだん短くなり、夜にまとまって寝るようになります。
その分、日中の活動時間が長くなります。
日中積極的に体を使って遊ぶと、夜はぐっすり眠れるでしょう。
おもちゃで遊ぶ場合は視覚や触覚で脳に刺激を与えられるように、色んな形や色、大きさ、素材でできたおもちゃがおすすめです。
触ると音が鳴るようなおもちゃも赤ちゃんの好奇心を満たしてくれます。
また、大人の言葉をどんどん吸収する時期なので、積極的に話しかけたり、絵本の読み聞かせをしたり、赤ちゃんの言葉に反応したりと、親子のコミュニケーションを大切にしてください。
一緒に歌を歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたりするのもおすすめです。
赤ちゃんの動きが活発になり、好奇心旺盛なこの時期は事故への注意が必要です。
お部屋の環境を見直し、安全対策をするようにしましょう。
ベビーベッドやバウンサーから転落しないように使用する際は柵や安全ベルトをしっかりと締めるようにしましょう。
おすわり時には転倒防止にクッションを使ったり、ジョイントマットを敷いたりするなどの工夫が必要です。
また、指先も器用になり小さなものをつまめるようになるので、誤飲事故につながる恐れがあります。
赤ちゃんのこぶし程度の大きさまでのものは飲み込んでしまう危険があるので、赤ちゃんの手の届かないところに置き、引き出しにはストッパーをつけるなどの対策をしましょう。
事故以外にも風邪などの病気、感染症にも注意が必要になります。
この時期は胎盤を通してママからもらった免疫が切れてくる頃なので、風邪を引きやすくなります。
また、保育園などの集団生活を始めた赤ちゃんは、感染症にかかりやすくなるので、日頃から体温チェックをするなど体調管理をしてあげましょう。
時期は住んでいる自治体にもよりますが、生後6〜7ヶ月頃には健診があります。
乳児健診には病気の発見、成長の評価、発達の評価と3つの役割があります。
赤ちゃんの健やかな成長のためにも、6〜7ヶ月健診は重要なものです。
6〜7ヶ月健診ではおすわりをするかどうか、脇を支えて立たせると足をつくか、名前を呼んで振り向くか、前に倒して手が出る反射があるかどうかなどを確認します。
また、自治体にもよりますが、集団健診では歯科の先生が来て口内のチェックをしてくれます。
どのくらい歯が生えているのか、虫歯はないかなど確認してもらいましょう。
この時期の口内ケアは離乳食後に水や白湯を飲ませたり、ガーゼで拭いたりする程度で大丈夫です。
生えるのが早く乳歯がある程度生えそろってきた子は、赤ちゃん用の歯ブラシで丁寧に磨いてあげるようにしましょう。
健診は口内ケアでわからないことも質問できる良い機会です。
赤ちゃんとの日々は育児に家事に、心身ともに疲れが溜まりがちですよね。
そんな時におすすめな、先輩ママたちの育児リフレッシュ方法をご紹介いたします。
・子どもと夫が寝た後に、ひとりでゆっくりお風呂に入る
・自分の母親にとにかく話しまくる
・子どもの昼寝中、好きなドラマをみる
・夫に子どもを預けて、短時間でも自分ひとりの時間をつくる
・お菓子をたらふく食べてストレス解消
・子どもが泣いている時に一緒に泣いて、ストレス発散
・離乳食をレトルトにして、晩御飯を宅配ピザに
・とにかくベビーカーで外へ
・子どもが生まれた時の写真やムービーをみて癒される
わたしの経験でも、おもちゃより大人の普段使っている物に興味を示す赤ちゃんが多いように感じます。
赤ちゃんに与えても安全なものであれば、おもちゃ代わりにどんどん触らせましょう。
夢中になってくれるアイテムが1つ見つかれば、大人はホッと一息つく時間が生まれます。
その時間でちょっと贅沢なチョコレートやアイスを食べたりと、プチ贅沢で息抜きしたりするのがおすすめです。
生後7ヶ月になると知覚の発達により、赤ちゃんの性格が現れはじめます。
自己主張も強くなるので、赤ちゃんとのコミュニケーションが楽しくなる時期。
身体面もハイハイできる子が増え、いっそう活発になります。
夜ぐっすり寝てもらうためにも日中は親子でたくさん一緒に遊びましょう。
そして、健やかな発達のためにも生活リズムを整えてあげましょう。