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公開 2020年06月03日  

夫が子どもと遊ぶ姿にハッ!私に足りなかったものを見つけた<第四回投稿コンテスト NO.54>

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新型ウイルスの影響で外出の自粛が続き、子どもと遊ぶネタがもうない…。そんな悩みを抱えていた福木ちひろさんですが、夫が子どもと遊ぶ姿を観察してみると、ある気づきがありました。



夫よ、ナイス育児~!と叫びたい、むしろ(心の中で)叫んだベストプレー。

それは、「果物戦隊、フルーツジャー」!

これは、夫が考え出した、我が家の新しい戦隊ヒーローです。

うちの夫は、何でも楽しい遊びにしてしまうのが得意。

歯磨きを嫌がる子どもたちを、面白い替え歌をうたいながら洗面台へ連れて行ったり、なかなかお風呂に入って来ない子どもたちを、パパの背中を流してくれるお風呂やさ~ん!と呼んでみたり、退屈そうにしている時には、絶妙なタイミングでオナラをして、子どもたちは大爆笑!

普段の生活の中でも、こんな感じで子どもたちを楽しませています。

そんな夫が、「果物戦隊、フルーツジャー」を誕生させた時の、ナイス育児なエピソードをご紹介します。


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我が家のふたりの子どもたちは、戦隊ものが大好き。

毎週必ず、テレビ放送を見ることはもちろん、誕生日プレゼントには武器や変身グッズをおねだりして、ヒーローになりきって遊んでいます。

中でも、お気に入りのキャラクターになって戦いごっこをするのが、一番好きな遊び。

本人たちは大盛り上がりで、武器を使ったり、パンチやキックの真似をしたりして、ふたりで戦っています。

私はその様子を、そのうちヒートアップしていつかケガをするのではないかと、いつもハラハラドキドキしながら見ていました。

そうすると、必ずと言っていいほど、武器が当たっただのキックしただのと、毎回ケンカになり、どちらかが泣き出す始末。

絶対に当たらないように気を付けて!と注意したところで、やめられるはずもなく、次もまたこの繰り返し…。

私はそれにウンザリしてしまって、もう戦いごっこはやっちゃだめ!!と、禁止令を出してしまいました。

しょんぼりしている子どもたちを横目に、少しの罪悪感と、自分の不甲斐なさを感じつつ…。


そんなある日。

夫のいる休日に、パパと戦いごっこをしたがった子どもたち。

私から禁止令が出ているのは夫も知っていたので、何か他の遊びをするのかな~なんて思いながら、私は家事の傍らその様子を見ていました。

すると、夫と子どもたちは、なにやら奥の部屋でごそごそ。

ああでもないこうでもないと言いながら、3人で何かしているようでした。

何をしているんだろう?と、気になって部屋をのぞきに行こうと思った、その時…


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「採れたてフレッシュ!ストロベリーレッド!」

「甘~い香り!ピーチピンク!」

「さわやかな甘酸っぱさ!みかんオレンジ!」

部屋中に甘い香りがしそうな、フレッシュなヒーローたちが、さわやかに登場したのです!

フルーツを身にまとったニューヒーロー、その名も「果物戦隊、フルーツジャー」!

きめ台詞までばっちり!

ポーズもきまってる~!

服には紙に描いたフルーツの絵をくっつけ、手にはおままごとの果物を持っていました。

これだけでも面白いアイディアなのですが、このヒーローの最もナイスなポイント…

それは、武器を使わずに戦うこと!

「つぶつぶ、ストロベリーアタック!」

「フルーティー、ピーチビーム!」

「ジューシー、オレンジシャワー!」

必殺技までさわやか~!

なんでも、果物は柔らかくてとっても繊細なので、武器なんて持たないのだそう(笑)

その発想に、ぷっと笑ってしまいました。

強くて繊細なヒーローになりきって、いろいろな魔法の必殺技を、あれこれ楽しそうに考えていた夫と子どもたち。

ストロベリーレッドパパをリーダーに、フルーティーな必殺技を繰り出して、見えない敵と夢中で戦っていました。

そして、子どもたちの好きな遊びを禁止してしまい、どこかモヤモヤしていた私も、3人の楽しそうな姿を見てほっこりしながら、甘くてさわやかな気持ちになりました。

禁止されていた戦いごっこを、子どもたちがケガやケンカをすることなく、楽しくできるように考えた夫。

そのおかげで、子どもたちは大喜び!

ママも笑顔!

夫よ、ナイス育児~!


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実は、私が夫の遊び心に注目し始めたのは、自宅生活が長くなってからのことです。

これまでも、夫が子どもたちとの遊びに夢中になることは、よくありました。

周りが見えなくなることもしょっちゅうで、その姿は、まるで35歳児(笑)

どっちが子どもか分からないじゃん…と、私は夫の子どもっぽさに呆れていました。

そんな時、幼稚園が休園になり、子どもたちと自宅ですごす時間が多くなった私は、毎日毎日、何をして遊ぼうか、頭を悩ませていました。

あれこれやっても子どもたちはすぐに飽きてしまうし、長くなった自宅生活の中で、もはや遊びネタが底をついていた私…。

そこで、夫はどんな風に子どもたちと遊んでいるのか、観察して参考にしようと思ったのです。

すると、あることに気が付きました。

遊びの発想力だけではなく、私と夫の大きなちがい。

それは、子どもと「遊んであげている」私と、子どもと「一緒に遊んでいる」夫の姿でした。

あ、そうか!私、子どもと一緒に楽しむ気持ちを、忘れていたんだ…!

毎日毎日、長い時間子どもたちとすごしているうちに、私は遊びを提供して安全を監視することだけが仕事のようになって、私自身も一緒に楽しむことを、いつの間にかしなくなっていたのです。

もしかしたら、休日だけしか子どもたちとすごせない夫の方が、一緒に遊ぶことに対して新鮮さがあるのかもしれません。

逆に、私のように一緒にすごす時間が長くなると、楽しく遊ぶ気持ちが薄れてくるのも、仕方がないことなのかしもしれません。

だけど、何でも楽しい遊びにしてしまうのは、夫自身が何でも楽しんでいるからなんだ!と、果物戦隊フルーツジャーを生み出した夫の遊びの原点が、分かったような気がしました。

そのことに気が付いて以来、自宅生活が長くなった今だからこそ、私も一緒に楽しもう!と、気持ちを新たにして子どもたちと楽しくすごしています。

私が忘れていた、当たり前だけど大事なことに気付かせてくれた、35歳児の心を持つ夫。

改めて、ナイス~!

夫には、これからも得意の遊びで、ナイス育児を期待しています!





(ライター:福木ちひろ)




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※ この記事は2024年09月10日に再公開された記事です。

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