沈黙アピール強し！……子育てあるある～！な、ことわざとは？

ことわざは、昔の人から長く伝え続けられてきた「知恵の宝庫」。

今の自分の状況をみごとに言い当てられていて、まるで予言されているみたい……。


明治大学文学部教授で、NHK　Eテレ「にほんごであそぼ」の総合指導を担当されている齋藤孝先生監修の書籍、『やばいことわざ』。

小中学生向けに「ことわざって、やばい！（びっくり！面白い！感動！）」と楽しめるよう、マンガでことわざを紹介しています。

今回は書籍より、子育てしている中で「あ～、わかる……！」と、親としても身近に感じられることわざをピックアップしました！

スラスラと話せるのは大事なことだ。

でも、黙るべきときに黙っているのは、もっと大事。

人を説得したいときに 「こうだからこうで……」と説明することは必要だろう。

でも、しゃべり続けていい結果になるとは限らない。

余計なことを言ったり、うるさがられたりすれば交渉失敗。

「ここは黙ったほうがいい」っていうポイントをおさえるのが重要なんだ。


黙る大切さは、普段なかなか考えないからこそ、このことわざはやばい！

ここぞというときに使いたい予言だ。


●使い方●

「先生に叱られたとき、言いわけしなかったね」

「沈黙は金雄弁は銀と言うからね。 言いわけした子は余計に叱られたでしょ?」



●予言された君へ！●

しゃべり続けていると、 相手の気持ちを引き出すこともできないよ。

せっかく仕事をしても、他人が壊していくので無駄骨だということわざ。

どこかおかしみがあるよね。

三重県に伝わる民話がもとになっている。


権兵衛は江戸時代に武士から農民に転職したという実在の人物だ。

慣れない種まきで、まいたそばからからすに食べられてしまう。

村人たちは「権兵衛が種まきゃからすがほじくる/三度に一度は追わねばなるまい」とはやし立てた。


めげない権兵衛は、のちに村一番の農家になる。

ことわざになるほど愛されていたんだ。


●使い方●

「誕生日会用に料理をいろいろ作ったのに、お兄ちゃんが次々味見してなくなっちゃった」

「権兵衛が種まきゃからすがほじくる」



●予言された君へ！●

子どもの君は「権兵衛」より「からす」に近いことが多いかも？

現在進行形の育児や、自分の子ども時代を思い出して、深～くうなずいてしまいますよね。

本書では他にも思わず笑ってしまうシーンや、意外と知らなかったことわざもたくさん紹介されています！

全ページふりがながふってありますので、漢字を習っていないお子さんも緒読むことができ、楽しめそうです。

ぜひお手に取って、ご覧になってみてください。



（編集：コノビー編集部　大塚）