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公開 2020年11月02日  

初めての「保育園イヤ」は小1で!?息子には大きかった、卒園後の3ヶ月

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うちの息子は、今年卒園した保育園が大好きでした。毎日楽しく登園し、お友達と遊んだ、先生にこれを習ったと教えてくれたり……。しかし、そんな保育園を拒否する日が、なんと卒園後にやってきたのです。


卒園して初めて、保育園へ


息子は今年保育園を卒園し、小学校に上がりました。

卒園の際、「入学式の帰りには、ランドセルを背負ってぜひ遊びに来てね」と言われたのですが、今年は新型ウイルスの影響で入学式が中止に!

卒園後に保育園に行くのは、アルバムを受け取る7月ということになりました。

保育園は駅前にあり、私が仕事帰りに一人で寄るのが一番早いのですが、息子も行きたいだろうと考えた私。

早くアルバムを見たいけど我慢!

「土曜日に行こうかな。でもランドセル姿を先生に見ていただきたいし……」

と考え、早めに仕事が終わった日に、学童へ寄ってから息子と一緒に保育園に行くことにしたのです。


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息子、まさかの全力拒否!


この保育園には2年間お世話になりましたが、息子は毎日毎日、大喜びで登園していました。

登園を嫌がったことは一度もなく、働く母としては本当にありがたかったです。

卒園式前日にはさみしくて号泣するほど、息子は保育園が大好きでした。

そんな保育園へ、久々に行ける!

その日は夫もいたため、3人で車に乗って保育園へ向かいました。


……しかし、その道中で予想外のことが起きました。

「保育園いかない」

と息子が言い出したのです。

「えっ!?今日は、アルバムを受け取りに保育園に行くんだよ。先生にごあいさつしようね!」

「いや!」

「○○保育園だよ」

「いかない!!」

これには、私も夫もビックリ。

たしかに、朝、保育園に行くよという話をした時もあまり乗り気ではなかったけど……。

そんなに全力で拒否するなんてこと、ある!?

「先生が会いたがると思うよ」
「せっかくだから!」

と説得を試みましたが、息子の気持ちは変わりませんでした。

園に着いても車から降りようとしない息子に、次第に夫がイライラし始めて不穏な空気に……。

仕方なく私だけで事務室に行き、アルバムを受け取ってきました。


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息子の固い意志


元担任の先生にごあいさつして事情を話すと、「ちょうど今、帰るところです」ということで、駐車場まで一緒に来てくれました。

しかし、息子、断固として会おうとせず。

先生は

「小学校どう?」
「ランドセルかっこいいね!」

と声をかけてくれたのですが、返事をしないどころか、必死にシートベルトを伸ばして顔を隠そうとする始末。

(そして全く隠れられていない……笑)


大好きだった保育園なのに、なんで?

せっかくの、久しぶりの保育園。

いつもは、運動会などの行事に卒園児が参加することもありますが、今年はこの状況。

無理強いはできませんが、その日を逃したらいつ先生に会えるか分からないのに。

先生にお兄ちゃんになった息子の姿を見ていただきたいと思っていたので、私は正直なところ、少しがっかりしてしまいました。


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息子なりの”心の整理”を待とう


その後、しばらく経ってから息子に「なんで嫌だったの?」と聞いてみたのですが、「だっていやだから」と一言。

「隠れたのは恥ずかしかったの?」と聞くと、「うん」と返事はしましたが、うまく気持ちを言語化できないようでした。

私の推測ですが、これは、息子なりの気持ちの整理なのではないか、と思います。

息子は小学校に入学してから、「もう小学生だから!」と言うことがよくありました。

保育園を離れるさびしさには「ここはぼくのいるところじゃない」と、小学校生活の大変さには「小学生だから頑張らなきゃ」と、自分に言い聞かせて頑張ってきたのではないでしょうか。

もし新型ウイルスの影響がなく、例年通り入学式のあとに来ていたら……。

卒園から期間も空かず、お祝いムードのなか、お友達と一緒に先生に会えたかもしれません。

たった3ヶ月、されど3ヶ月。

子どもにとっては長いわけで、その間にいろいろと心情の変化があるのは仕方のないことでしょう。


それにしても、初めての「保育園イヤ!」が、まさか卒園後にやってくるとは。

懐かしい場所に行ったら喜ぶだろう、というのは大人の考えだったのだとわかりました。

受け取ったアルバムは喜んで見ているので、もちろん、保育園が嫌いになったわけではありません。

そのうち本人の気持ちの整理がつき、気が向いたときには、また園に遊びに行ける機会があるといいなと思います。


※ この記事は2024年10月11日に再公開された記事です。

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