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公開 2015年06月22日  

現役園長先生が解説!幼稚園と保育園、認定こども園の違いは?

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幼稚園と保育園、認定こども園の違いはなんでしょう?幼児をお預かりする機関として、幼稚園、保育所、認定こども園などがありますが、なかなかその違いは分かりずらいですよね。今回は、幼稚園と保育園の違いと認定こども園について、現役幼稚園・園長がご説明いたします。


みなさんは、「幼稚園」「保育所」「認定こども園」の違いをご存じでしょうか?現役園長として、その違いについて解説します。

幼稚園は、小学校に入る前の「学校」

幼稚園というのは、小学校に入学する前のお子さんが通う「学校」という風に私は考えます。対象となるお子さんの年齢は、満3歳になってから、小学校入学前ということになります。



主たる目的は「教育」になります。教育と言っても、小学校以上の学校で行われている教育とは、少し性格が違っています。この点については、別の記事でご説明したいと思います。ただし、今では社会的ニーズにこたえる形で、預かり保育や一時保育等の保育所が行う「保育サービス」を実施している幼稚園が増えてきています。

保育所は、働くママパパのための「子育て支援施設」

同じくらいのお子さんをお預かりする機関として、日本には保育所があります。こちらは、仕事や病気、介護などの理由で親が家庭で十分に保育ができない場合に、親に変わって保育を行う施設になります。



幼稚園で必要な資格は「幼稚園教員」という免許になりますが、保育所では「保育士」となります。ただし、この二つの資格は、幼保一元化の流れの中で統合される流れとなっています。保育所のなかでも、幼稚園に負けないくらい幼児教育に力を入れているところもあります。



つまり、実質的には「幼稚園」「保育所」のもつ役割というのは、非常に似たものとなっていているのが現状です。

やや複雑な「認定こども園」

そこで登場したのが「認定こども園」です。実質的に「幼稚園」と「保育園」の社会ニーズが近くなっていることと、行政面での一元化(幼稚園の管轄は「文部科学省」、保育所は「厚生労働省」です)などを目指して作られたものです。



もともとあった「幼稚園」「保育所」をベースとしていることが多いのですが、その形態によって「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」という4つの形式に分かれます。



学校として正式に認められているのは、「幼保連携型認定こども園」と「幼稚園型認定こども園」だけです。「保育所型認定こども園」は学校とはなりません。

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現在の状況は・・・

現状では、幼稚園であっても「預かり保育」などの子育て支援事業を行って、保育を必要とするお子さんも受け入れることが出来ます。また、保育所の中でも、教育に熱心な保育所もあります。



幼稚園とは、子どものための学校として、子どもの将来を見据えて教育を行う施設ですから、一番に子どものことであるべきと私は考えています。様々な子育て支援や保育サービスなども行いますが、学校たる幼稚園で行う限り、まずは子どものことを考えなければなりません。



今年度からスタートした「子ども・子育て支援新制度」の下では、従来の幼稚園よりも保育サービスの充実した「幼保連携型認定こども園」や「幼稚園型認定こども園」などがより使いやすく整備されました。それらの施設を利用することで、保育を必要とするお子さんも小学校に入学する前に「学校」を経験することが出来ます。

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いかがでしたでしょうか。それぞれの違い、分かりましたか?



今後も、現役の幼稚園(当園は「幼稚園型認定こども園」です。)の園長という立場から、子育て中の皆さん、あるいは、これから子育てをしようとしている皆さんに、幼稚園についての情報をお届けしていきたいと思います。

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