まいどおおきに!
他の人に何か言えるほど立派な子育てなんてしていない系オカン、さとえみです。
私には、心に誓っていることがあります。
それは「他人の育児に口を出すようなことはしない」ということです。
言い訳をすると、オカンは大阪出身で、「ちょっとおかしなところがあったら突っ込まずにはいられない」という習性を持っています。
例えば、相手が話を面白くするためにボケたのに、それをスルーするなんてマナー違反なわけです。
(※もちろん、どちらも個人の感想です。)
しかし、ここはベルギー。
自分の生まれ育った環境とは、価値観や文化がまるっと違う社会の中で、突っ込んでいいところと悪いところが全然分かりません。
なので「突っ込むべきなのかどうか」をその都度葛藤して判断するという、私にとってはちょっとハードルの高い日々を過ごしていました。
今回ご紹介するのは、その中でも指折りの「余計なこと言わんで良かった……!」なエピソードです。
最近は日本でも変わってきたようですが、実はベルギーでは、母乳育児をする人はそれほど多くありません。
母乳育児が推奨されることはあるものの、個人の意思を尊重する風潮なので一律に促す動きはありませんし、ワーキングマザー率が高くてミルクに移行しやすいというのもあります。
最初から母乳をあげない人ももちろんいます。
というわけで、そのような環境の中で「母乳育児の良さ」をこんこんと語り、ましてそれを他人に押し付けようとするのは……どういうことかお察しいただけるかと思います。
とっても余計なお世話になるということです。
私は自分が母乳育児の真っ最中だったこともあり、日本の母乳パッドの品質の良さに打ち震えていたので、本当に親切心のつもりで「他の人にもこの素晴らしさを知ってもらいたい」と思っていました。
そんな風にテンションが高かったタイミングやったというのも、悪かったなと……。
言っていいことと悪いことの判断というのは、「親切心」のつもりである時ほど難しいものだと思います。
だって、良かれと思って言っているから。
余計な一言を「言われた経験」は忘れられずに覚えているものですが、自分が「言ってしまいそうになる経験」は、なかなか気づくことができないかもしれません。
それが子育てに関することであれば、尚のこと。
これは文化的な背景の違いを理解することももちろん大切ですが、日本人同士でも、どんな場面においても、肝に銘じないといけないですね。
ほんまに気をつけます。
ほなまたね!