まいどおおきに!“義理と人情”なお節介ドラマが大好き系オカン、さとえみです。
先日、「うっかり“余計なお世話”を言いそうになった」というエピソードをご紹介しました。
子育て中に他人から言われる「母乳?ミルク?」「2人目はまだ?」のような“余計なお世話”は、自分も言われて嫌な気持ちになるはずなのに、自覚しないうちにうっかり言ってしまうところだった……というお話です。
今回も、私が経験した「余計なお世話」にまつわるお話。
私はベルギー人の夫と国際結婚してベルギーに住んでいますが、ここには「他人に干渉しない文化」があります。
移住した当初は右も左も分かりませんでしたが、今は基本的に「話しかけられたら聞き役に徹する」ように努めています。
でも……やっぱり、もう少しでポロッと言いそうになってしまったことがあるのです。
それは……
ベルギーでは、出産後は1週間くらい入院するのが一般的です。
その期間中に指導されたミルク量を、退院後も同じようにあげ続けていたのだと思われます。
そして子どもの体重が減り始めてから、ミルクの量が足りないことに気付き……「その量を指導した看護師が悪い」と病院にクレームを入れたと言うのです。
私は正直、頭の中が「???」でいっぱいになりました。
うおおおおお!
漫画にもありますが、本当に「うおおおおお!」ってなりました。
この2人に大阪のノリでツッコミを入れていいのか……?
こういう時、大阪ではツッコミを入れないと逆に失礼に当たるはず。
(※もちろん個人の見解です。)
……私、試されてる?
とも思いましたが、初心を思い出し、ただひたすら聞き役に徹した私に誰か拍手してください。
その後はずっと「いかに子育てが大変か」という話だけだったので、私は赤べこのように頭部を上下させ続けました。
話したいことを否定せずに聞いてもらえるだけで、どこかスッキリするもの。
さっきのミルク量の話も、ただ話したいだけだったのかもしれませんし、もしかしたら“ネタ”のつもりで多少大げさに話していたかもしれません。
「こうして話をすることでスッキリして、また気持ちよく育児できるのなら、私はいくらでも赤べこになりましょう」
そう考え直したのです。
最初に話を聞いた時は、「いやいや、それって……!」と間髪入れずにツッコミたくもなりましたが、とりあえず最後まで話を聞いて良かった。
「今、この人はどうしてほしいのかな?」ということを少し想像してみるだけでも、「余計なお世話」を回避できるのかもしれません。
自分も時に、ただ誰かに話を聞いてほしい……ということがあるように。
ほなまたね!