こんにちは!7歳双子と3歳末っ子の三姉妹育児をしている、田仲ぱんだです。
我が家は夫が転勤族なので、これまで何度も引っ越しをしてきました。
その分、出会いや別れもたくさんあったのですが、双子が生まれる前からお付き合いをしていた「隣のおばあさん」との交流は、特に印象的でした。
結婚当初から、見知らぬ土地で知り合いもいなかった私に、このおばあさんはその土地のいろいろなことを教えてくれました。
子どもが生まれてからは、特にお世話になって……
「たくさん泣かせていいからね」と言ってくださったことは、特に印象に残っています。
双子だったこともあり、夜泣きでご迷惑になっていないかとても気になっていたのですが、隣のおばあさんがそんな風に声をかけてくださったことで、少し救われる思いでした。
本当に聞こえていなかったかどうかは分かりませんが、私に「気にしなくていいよ」と伝えてくださったのだと思います。
その後、三女を出産した時は……
双子の幼稚園入園のタイミングと重なったこともあり、三女の出産時には里帰りしなかったのですが、それはそれは心配してくださって……。
私のことを気遣ってくださっただけでなく、双子の遊び相手もしてもらい、本当にありがたかったです。
おばあさんご自身にお孫さんはいませんでしたが、その分、我が家の双子たちのことを孫のようにかわいがってくれたのかもしれません。
ある時……
2人分の、くまのぬいぐるみのリュック。
これをもらうためにポイントを集めるのは、かなり大変だったんじゃないかと思います。
私も夫も実家が遠く、近所に頼れる親族もいなかったので、この隣のおばあさんとの交流は、本当に温かくありがたいものでした。
できることなら、ずっとその土地に住んで、大好きなおばあさんの近くで暮らしたい。
そう思っていましたが、我が家は転勤族です。
ある時、とうとう「別れの日」がやってきてしまいました。
おばあさんに、引っ越しが決まったことを伝えると……
おばあさんの言葉に、私は泣いてしまいました。
そして……
おばあさんの目にも、涙がありました。
隣のおばあさんは、私や双子の娘たちにとって、「第三のおばあちゃん」という存在でした。
よく一緒にえびのおせんべいを食べていたので、同じおせんべいを見るたびに、娘はおばあさんのことを思い出すようです。
出産・育児の大変な時にお世話になったので、いつも何かお返しをしたいと思っていましたが、おばあさんはいつもこう言っていました。
「お返しはいらないよ。もらったら、何もあげられなくなっちゃう」
おばあさんからいただいたご恩は、子育て中のお母さんが困っている姿を見た時などに、少しずつ返していければと思っています。
そして、あの時おばあさんからいただいた、くまのぬいぐるみのリュック。
今はもう、双子たちには小さくて背負えなくなってしまいましたが、あの頃0歳だった三女が大きくなり、今「かわいい、かわいい」と言いながら背負っています。
やがて三女が大きくなっても、私はきっとこのリュックたちを手放すことはできないでしょう。
隣のおばあさんとの思い出として、いつまでも大切にしたいと思います。