現代ほど科学が発達していなかったむかしの人たちにとって、身のまわりで起こるできごとはわからないことだ
らけ。
難しい病気にかかったり、大雨が続いたり、いいことも悪いこともふくめて人間の理解を超えた現象に対し、人々は「人間ではないなにかが引き起こした」と考えました。
そう、それが妖怪の正体です。
つまり妖怪とは、恐怖や不安がもととなり、 人間が想像力をフル回転させることによって実体を持ったものといえます。
だから、災いをもたらす妖怪もいれば、そこから逃れる方法を教えてくれる妖怪もいるのです。

誰かに教えたくなる!妖怪「ぬりかべ」、カッコイイたおしかたとは?
19,975 View怖~い妖怪たちにも、意外な弱点が!?想像力がかきたてられる、児童向け書籍『妖怪のたおしかた』(小松和彦 監修/株式会社アスコム)より、その一部をご紹介します。
そもそも妖怪は 人間の想像力が生んだもの
天狗(てんぐ)

座敷童(ざしきわらし)

だから、悪い妖怪もいれば
いい妖怪だっている
化蟹(ばけがに)
人間にクイズを投げかけ
答えられないとなぐり殺す

大型の蟹が化けた妖怪で、 ひとけのないお寺でお坊さんのふりをして、旅人が訪れるのを待っています。
「蟹坊主」という別名も有名です。
化蟹は人間に出あうと必ず「四手八足、両眼天に指すは如何に」(手が4本、足が8本で、 両目が上に向いているものは なーんだ?)というクイズを 出してきます。
ここで間違った回答をすると、持っている棒でなぐり殺されてしまいますが、心配無用!
「おまえは 蟹だ!」と正体をあばいてやれば、降参して巨大な蟹の姿に戻り、一目散で逃げていきます。
山梨県の上万力村(現・ 山梨市)にあった長源寺では、住職を次々となぐり殺したといわれる妖怪だけに、絶対に答えを間違えないように!
化蟹データ
【出没地】山梨県(北陸、東北地方でも出没する)
【出あいやすい場所】ひとけのない寺
【時期・時間帯】夜
【サイズ】5m
【特技】難しいクイズを出す
【豆知識】
長源寺はその後、住職のいない無住寺(むじゅうじ)となり、化蟹退治に訪れた位の高いお坊さんが、逃げたカニを追いかけ、独鈷(どっこ)という棒のような仏具(ぶつぐ)を突きさして退治したという伝説が残っています。
ぬりかべ
道行く人の前に突然現れ
姿を見せずに進路をふさぐ

夜道を歩いているときに、 急になにかに道をふさがれて前に進めなくなったら、ぬりかべが現れたと考えましょ う。
目と手足がついた壁の姿で知られていますが、本来は姿の見えない妖怪。
体は縦にも横にも長く、回りこもうとしても突破できません。
人を攻撃してくることはありませんが、どんなに急いでいても道をゆずってくれない、なかなか困った相手です。
でも、大丈夫。
棒状のもの、 たとえばモノサシで、足もとをささっとはらってみてくだ さい。
ぬりかべはどこかへ 行ってしまい、前に進めるようになります。
タバコの煙も苦手なので、タバコを吸うおとながいたら、撃退に協力してもらいましょう。
ぬりかべデータ
【出没地】福岡県(ほか長崎県など九州地方に出没)
【出あいやすい場所】街の中、山道
【時期・時間帯】夜
【サイズ】不明
【特技】とおせんぼ
【豆知識】
大分県では同じ妖怪のことを「かべぬり」といいますが、これは誰かの呼び間違いといわれています。
また、長崎県では「ぬりぼう」という、同じとおせんぼ系の妖怪が現れます。
コラム:話題の妖怪、「アマビエ」って?

新型コロナウイルスの感染拡大を機に知名度が上がった「アマビエ」がはじめて目撃されたのは、 江戸時代末期の肥後の国(現在の熊本県)でのこと。
毎晩、海から光るものが出るという噂を聞いた役人が確認しにいくと、アマビエが海の中から姿を現し、
「6年間は豊作が続くけれど、同時に疫病も流行する。
そのときは私の姿を描いた絵を人々に見せなさい」
と告げたそうです。
そして、このエピソードとともに、うろこ、くちばし、3本足という特徴的でかわいらしいその姿がかわら版(現在の新聞)に描かれ、世間に広まっていきました。
以来、対処しようのない病気が流行したときに、人々はアマビエを描くことによって疫病退散を願うようになったのです。

住んでいる地域にどんな妖怪がいるのか?
万が一出会ったときはどう対処したらいいのか?
そんなことをお子さんと話したら盛り上がりそう~!
迫力満点な妖怪のイラストは眺めているだけでも楽しめますし、書籍にはすべてふりがながついてますので、ひらがなを覚えたお子さんにもピッタリかもしれません。
ぜひ書籍でもお楽しみください!
(編集:コノビー編集部 大塚)

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