子どもが大きくなってくると、何かを禁止したり、叱ったりしなければいけない場面というものでてきますよね。
しかし叱り方によっては、子どもにうまくはいかないということもあると思います。まずは子どもの心に響かない叱り方を確認していきましょう。
あなたの叱り方、子どもの心に響いてますか?子どもの心に響かない6つの叱り方
3,029 View子育てをしていると、どうしても叱らなければいけない場面に出会うことがありますよね。でもどう叱ってよいかわからない、もしくは感情のままに起こってしまう、そんなことはありませんか?今回は子どもの心に響かない6つの叱り方と子どもの心にに響く叱り方のポイントについてお話します。
子どもの心に響かない6つの叱り方
1.話が長い
くどくど怒られても、子どもは何で怒られていたのかを忘れてしまい、嫌な気持ちを感じ続けるだけです。叱る時は、“すぐその場で、短く”が基本です
2.言葉は丁寧だけど、声が怒っている
子どもは大人よりも敏感です。特にママの変化には敏感です。本心と言動が違うという些細な変化もすぐ気付きます。怒る時も、怒る時以外でも、本心と違う言動はしないようにしましょう。
怒りが爆発しそうな時は、深呼吸をしてください。深呼吸をして、「事実は何?」「今自分はどう感じている?」と自分自身に聞いてください。
3.相手の言い分をさえぎって叱る
相手の言い分を最後まで聞いていますか?途中で相手の言葉を遮っていませんか?
自分の意見を聞いてもらえないと、「意見を無視された」という考えで頭がいっぱいになります。反発心が生まれ、相手の意見も絶対に聞こうとしません。意見は最後まで聞き、一旦受け入れましょう。
自分の話を聞いて貰えて、人は相手の意見を聞く耳を持つものです。まずは子どもの話を最後までしっかり話を聞くようにしてください。
4.昔のことまで持ち出して、子どもを責める
怒りがヒートアップすると昔のことまで持ち出しがちですが、これもNGです。話も長くなりますし、「過去と今は関係ない」ことは分かるものです。昔のことまで持ち出して怒るのは、百害あって一利なしです!
5.何が何でも、自分の言うとおりにさせようとする
「子どもだから」と子どもを思い通りにしよう、操作しようとしていませんか?子どもと親は別人格の持ち主です。人は自分の思い通りには動きません。
無理矢理自分の言うとおりにさせようとすると、反発心が生まれてしまうものです。自分とは違う人格を持っている子どもの意見や気持ちも聞きましょう。
6.「あなたはどう思う?」と聞きながら、相手が意見を言うとそれを否定する
何を言っても否定されれば、反発心や不信感が生まれ、言う気力自体もなくしてしまいます。話を最後まで聞き、いったん「あなたは~と考えているのね。」と受け入れてください。
私も話を聴くときには、自分と考えが違っていても、「そうなんだ」「あなたはそのように考えているのね。」というようなことを相づちとして言います。自分と考え方が違っていてもいいのです。相手には相手の考えがあるということを認めてください。
まず怒る前に、子どもの話をじっくり聴いてください。話を聞くことで、信頼関係の赤信号が青信号に変わります!
事実+Iメッセージで信頼関係を築こう!子どもの心に響く叱り方
子どもの心に全く響かない叱り方6つを確認してきました。
さて、次は「子どもの心に響く叱り方」の2つのポイントについてお話しします。
1.事実と感情を切り離す
イライラすると、感情的になってしまいますよね。しかし感情的になってしまうと、やってはいけない叱り方をしてしまいがちです。イライラしてしまわないためにも、先ずは「事実と感情を切り離すこと」を試してみましょう。
人は意識していないと、 事実に感情が必ずくっついてきます。
たとえば、子どもが宿題をやらずにだらだら過ごしているとします。
■事実
子どもが宿題をやっていない
■感情
私は子どもが宿題をやっていないことに対して、イライラしている。
イライラしている根本には、「宿題をやらないと、子どもが勉強がついていけなくなるのではないか」という不安がある。
まずはこのようにして、目の前の出来事の「事実」と「今自分はどう思っている?」の感情を切り離して考えてみましょう。
2.アイメッセージで話す
さて、感情と事実をわけて考えた後は、子どもへの伝え方です。
例えば宿題をやっていない子どもに対してです。
私:「宿題をやったの?」
子:「やっていない」
私:「宿題をやっていないのね。(事実確認)私はあなたが宿題をしないことで、あなたの学力が伸び悩んでしまわないか心配なの。」(Iメッセージ)
このように、相手に事実の確認をし、私自身の気持ちをI(私)を主語にして伝えるようにしましょう。
もしYouメッセージをつかって叱ると、「あなたはまた宿題をやっていないの。困ったわね。」というような表現になってしまいます。
しかし、このようにいわれたら、あなたはどんな気持ちになりますか?人格を否定されたような、嫌な気持ちにはなりませんか?
叱るときにはぜひ、【事実+Iメッセージ】を意識してください。
イライラしたまま感情をぶつけて怒るよりも、【事実+Iメッセージ】で子どもに伝えた方が、心に響くものですよ。
ぜひお試しくださいね。
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