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公開 2021年08月17日   更新 2022年08月09日

ある時、忘れかけてた夫への産後の恨みが一気に噴出。私なりの解消法は?

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息子のことを心配する気持ちを、夫とわかち合えない…!その苛立ちの正体が見えてきました。


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夫にぶつけそうになった一言



「一番大変だったあの時を見てないあなたには、絶対にわからない!」


息子への心配事を何度相談しても、夫に真剣に取り合ってもらえず、私の口から思わず、そんな言葉が飛び出しそうになりました。

そして、そんな自分にひどく動揺しました。



わが家には4歳の息子、3歳の娘がいます。

年子で、さらに夫は仕事柄出張が多く、ずっとワンオペ育児だったこともあり、2人が小さい頃の育児は本当に大変でした。



ですが世界的なウイルスの流行に伴って、ここ1年ほど夫の在宅時間が増え、ワンオペ育児から解放。

月の半分は出張で不在だった夫が家にいることで、私も子ども穏やかに過ごせています。



でも、そんな中、夫婦で気になる食い違いが……。

それは「息子に対する認識の差」。


私は、息子のことが心配でたまらないのに、夫は全くそれに同意してくれないことに、モヤモヤするようになったのです。




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すれ違いが続き、募る苛立ち


息子は2歳前にイヤイヤ期と、妹の誕生による赤ちゃんがえりが同時に到来。

さらにそこに「ママイヤ期」も重なりました。


当時はワンオペで、家に私しかいないのに、「ママじゃイヤ、パパがイイ!」と毎日大暴れで言うことを聞いてくれません。

産まれたばかりの下の子のお世話もあり、私は毎晩のように心折れて泣いていました。


そんな日々の中、私の中で息子はすっかり「手のかかる存在」に。

しかし、夫から見た息子の印象は、「全然そんなことないじゃん」なのです。


たとえば、私から見た息子はかなりマイペース。

保育園の運動会や発表会でも、息子1人だけ周りと違う動きをして私をハラハラさせました。


そんな息子に対して私は「集団行動ができなくて、この先大丈夫なのかな……」と心配しても、

夫は「大丈夫大丈夫!ちゃんとわかるようになる時が来るよ」と気にしません。



また、息子は感情の起伏も激しく、思い通りにならないと大暴れ。

家でもしょっちゅう妹とモメて、息子の方が半泣きになっています。



私が「何回注意しても、聞いてくれない……」と凹んでも、

夫は「僕が話したらちゃんと聞いてくれたよ、もうそろそろ理解してくれるんじゃないかな」と、いつの間にか息子とわかりあっているのです。


息子は私にとって「少しも目が離せない、心配な存在」です。

でも夫は、「息子くんは優しい」「息子くんはこんなことに気付いていて賢い」と褒めて可愛がる日々。

そのため私が、「息子のこういうことに困ってね……」と話してもピンと来ない様子です。



どうして私ばかり、イライラしているのだろう。

どうして息子は、夫に対しては素直なんだろう。

どうして、夫とわかりあえないんだろう。




ある日ついに、ちょっとしたことでその苛立ちが募り、私は夫に叫びそうになりました。

「一番大変だった時を見てなかったあなたには、息子がどんなに手がかかるのか絶対にわからない!!」と。



その言葉が口から飛び出しそうになった時、私はやっと2つのことに気付いたのでした。


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自分でも驚いた、2つの気づき


ひとつは、自分が「今の息子」を、見てあげられていないこと。

そしてもうひとつは、ワンオペ育児で大変だった時に仕事でいなかった夫への不満を、未だに消化できていないことでした。



早期胎盤剝離で緊急帝王切開により、早産だった息子。

後遺症の可能性もあり、3歳まで大きな病院で定期的に検査を受けていました。
(一応、最後は後遺症の可能性は無さそうという診断で終わりました)

それもあり、私は息子に対して過剰に「過保護」であり、過剰に「心配」していたのかもしれません。

だからこそ、ちょっとしたことが異常に気になってしまう……。

そんな私の中で、息子は「手のかかる子」でした。


でも、それは赤ちゃんがえりやイヤイヤ期を併発していた2〜3歳にかけて。

今、4歳になった息子を改めて見ていると、印象がずいぶん変わりました。


自分の意見があっても相手に譲ってあげられたり、冷静に相手の様子を見て、自分の行動を変えていたりと、ずいぶんコミュニケーション能力も育っています。


昔の、「大変だった息子」はもういない。

私が息子に対する印象をあの頃から変えられていなかったんだ、と気付きました。

今、息子に対する申し訳なさを抱えつつ、「今の息子をしっかり見よう」と改めて向き合っています。


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もう忘れていたつもりだった、あの頃のこと


そして、夫に対して、未だに残っていた怒り。

「一番大変だった時に、そばにいてくれなかった」

夫に対してそう思っていたのを、数年経ち状況が改善した今でも、自分の中で消化できていなかったことに驚きました。



たしかにワンオペ育児だったあの時の自分は、心身ともに本当につらく、記憶が曖昧なくらいです。

今はずいぶんとラクになったので、もう忘れていたつもりでしたが……。

まさか「産後の恨みは根深い」を自分で体験するとは思いませんでした(笑)



「自分が産後の恨みを抱えていること」を自覚すること。

そして、「今それを言っても絶対に伝わらない」と諦めること。



これを意識するだけでイライラは格段に減りました。


だって、育児の大変さって、その場にいないと絶対わからないんですよね……。

それを分かち合いたくてイライラしても、まったくの独り相撲なんだなと最近気がつきました。


というのも、過去にこだわる私とより、今しか見てない夫と息子の関係の方が良好。

みんなが楽しんでいるのに、私一人だけイライラしてるのってなんだかモッタイナイというか、時間の無駄だなと感じるようになりました。


目の前の息子をしっかり見つめつつ、不満は溜めすぎず、家内を穏やかにできる母親でありたいと、今では思っています。




※ この記事は2024年12月08日に再公開された記事です。

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